サプライチェーンが直面する
物流課題に挑み、
KIRINと社会に新しい答えを。

キリンビバレッジ株式会社
生産本部 SCM部 企画担当

横田 伍

Atsumu Yokota
2019年入社 人間総合科学研究科卒

Profile

キリンビール名古屋工場で研修後、キリングループロジスティクスに需給担当として配属。西日本エリアにおけるキリンビバレッジ製品の適切な在庫配置や、物流コストの削減などに関わる。需給担当のリーダーまでつとめたのち、現職へ。サプライチェーンマネジメントの基幹システム改修や輸出スキームの整備、物流課題の解決などに取り組んでいる。

※所属・仕事内容は取材当時

KIRINだからできる、
健康への価値提供に惹かれて入社。
サプライチェーンマネジメントの
課題解決に取り組む。

 私がKIRINに入社した最大の理由は「健康」です。体の健康はもちろんですが、たとえば飲みものがつなぐ「場」の幸福感。つまり、心の健康をつくる力も飲みものにはある。そう信じています。さらにKIRINは、医薬品やヘルスサイエンスといった領域にも進出しています。飲みものだけに留まらない事業ポートフォリオで、人々の健康に多彩な貢献ができるのです。大学院で健康をテーマに研究していた私にとって、唯一無二と言っていい魅力を持っていたのがKIRINでした。
 そんなKIRINの製品を、生産し、運び、お客様に届ける。この一連の「サプライチェーン」に、私は企画担当として携わっています。輸出におけるスキーム整備のほか、日本の物流課題を見据えたさまざまな挑戦——基幹システムの改修、輸送量の平準化、モーダルシフトの推進、温室効果ガスの削減、フードバンクへの取り組み——が進行中。いずれも、企業と社会の両方に大きなインパクトを与える可能性を秘めています。効率化や省力化によってコスト削減が進めば、マーケティングの原資が増え、世の中にもっと大きな価値を届けるきっかけになるかもしれない。KIRINの取り組みが日本のサプライチェーンマネジメントの先例となり、社会課題の解決に一役買うかもしれない。実際に、物流ベンチャーやさまざまなメーカーを巻き込み、プロジェクトを動かしている同僚もいます。
 取り組むべき課題の多さゆえに、自分の能力と資源を見極め、優先順位をつけて進める必要があります。また、社内外を問わず多種多様な組織と関わるため、相手の立場を理解したうえでコミュニケーションを取らなければ、同じ方向を目指すことはできません。壁は高いけれど、それを乗り越えた先にはきっと、KIRINが掲げるCSV——社会との価値共創にもつながる成果がある。そのことが私の励みです。

深刻な「運び手不足」に、
物流の平準化で対応。
KIRINの知見を結集して、
いつか社会課題に光を。

 日本の物流業界は、深刻な運び手不足に直面しています。いわゆる「2024年問題」はもちろん、その先までも見据えた対策が急務です。
 私が取り組んだ手段のひとつが「物流の平準化」でした。飲みものの物流には波があります。年間では7月と8月にピークを迎え、週単位では金曜と土曜に集中する傾向があります。これをうまく分散させれば、ドライバーとトラックのピーク数を抑えることができる。そこで、基幹システムに新機能を盛り込むことにしました。入力された需要予測に基づき、余裕のある配車スケジュールを提示。担当者はそれをベースに、物流の集中を避けて指示を出すことができるのです。
 このプロジェクトが私にとって特別だったのは、かつての「システムを使う側」から「つくる側」へ、立場が入れ替わったことでした。私はキリングループの物流会社である、キリングループロジスティクスで需給担当をつとめていたことがあります。当時、まさに自分が使っていた基幹システムを改修することになったのです。
 使い慣れたシステムを変えれば、現場には一時的にせよ負担をかけることになります。少し前まで一緒に仕事をしていた仲間に、その理解を求めるのは難しいコミュニケーションでした。同時に、「つくる側」としての知識不足にも悩まされました。けれど最後には、「『使う側』をよく知る、『つくる側』の人間」として、両者の橋渡しができたのではないかと思います。
 基幹システムの改修はこれからも続きます。さらに新しい切り口からも、物流課題の解決に手を尽くすことが求められるでしょう。そのうえで私が可能性を感じているのは、KIRINの製品ラインナップがじつに幅広いことです。飲みものにも酒類とソフトドリンクがあり、さらに食品やサプリメントもある。製品が変われば、サプライチェーンマネジメントもまったく違ったものになります。つまり、製品の幅広さは、ノウハウの幅広さ。いまはバラバラに存在しているノウハウに横串を通せば、もっと社会課題解決に役立てるかもしれない。そんな思いもあって、私はいま、事業の垣根を超えたコミュニケーションの創出に取りかかっています。

学生生活
振り返って

体育会の代表が集まる委員会に参加。
さまざまな視点を理解することの大切さを知る。

 サッカー部に所属していた私。並行して、体育会の20団体から代表者が集まる委員会にも参加していました。役割は、各部の成績向上や円滑な運営に向けて話し合い、行動すること。そこで学んだのは、団体によって性質や考え方が異なる中で、高い視座を持ってコミュニケーションを取ることの重要性です。サッカー部という枠の内側には、どうしても似たもの同士が集まります。無意識のうちに、自分たちの観点だけで物事を捉えてしまうこともあります。その垣根を超え、全体最適を模索する大切さ。この時の気づきは、さまざまな職種が関係するサプライチェーンマネジメントを進化させるうえでも役立っていると思います。

Interactive Movie

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