キリンホールディングス株式会社 採用情報

コスト最適化と
安定供給を両立し、
突発的な問題にも対処。
海を越える
サプライチェーンマネジメント。

キリンビール株式会社
生産本部 SCM部需給担当

伊藤美里奈

Mirina Ito
2016年入社総合政策学部卒

: 入社後、キリンビール神戸工場に配属。製造計画や物流などを手がける。3年目から需給担当に異動。キリンラガービールなどの国内向けアイテムを担当したのち、輸出入対応に従事。ギネスやジョニーウォーカーの輸入、アジアを中心としたキリンビール製品の輸出などに関わる。産休・育休を経て復帰し、現職。
※所属・仕事内容は取材当時

在庫がある。お客様に届く。
そんな「あたりまえ」を
全力で守り抜く、
洋酒の輸出入業務。

　部署名である「SCM」とは、「サプライチェーンマネジメント」のこと。商品の製造から配送、容器の回収に至るまでのサプライチェーン全体を見渡し、最適な生産・物流体制を構築することが部署の目的です。
　その中で私が担当しているのは、ウイスキーの「ホワイトホース」や「フォアローゼズ」、リキュールの「オリジナル・ピーチツリー」といった洋酒の輸入や日本国内で製造したビール製品の輸出。過去の実績に基づいて需要を見極め、さまざまな指示や交渉、調整を重ねながら、コストのバランスにも優れた安定供給を実現しています。最大のミッションは「欠品を絶対に避けること」。在庫があるという当たり前を、全力で守り抜いています。
　輸出入のどちらも重要ですが、突然のトラブルが起きやすいのは輸入です。検品で問題が発覚したり、海上輸送に遅延が生じたり、そのたびに緊急の対応を迫られます。海外のサプライヤーと、代替品の輸送やその費用負担をめぐって、タフな交渉を重ねることもあります。しかも私は、育休から復帰して時短勤務中。タイミングによっては即応が難しい時も。そんな時に心強いのが、同じチームに所属するリーダーやメンバーの存在です。日頃から情報共有に努めていることもあり、スムーズに自分の代役やサポート役になってくれます。私が育児と仕事の両立を図れているのは、制度が整っていることはもちろん、人による温かいサポートのおかげだと感じています。

足元も見えない中で、
半年先を予測する。
コロナ禍でも貫いた、
欠品回避への覚悟。

　輸入の中心となる手段は海上輸送です。船便は時間がかかるため、半年前には出荷の見通しを立て、発注をかけることが原則です。
　その予測を、ほとんど不可能にするような出来事がありました。コロナ禍です。生産にどのような影響があるのか。需要はどう変わるのか。輸送は動きつづけるのか。経験したことのない状況下で、半年先どころか足元すら見えにくい。それでも、商品を「切らせない」「余らせない」という使命は変わりません。確信のないまま情報をかき集め、どうにかして見通しを立てる、綱渡りのような日々でした。
　やがて、危惧した通りに世界的な海上輸送の遅延が発生。到着が１か月以上も遅れるケースが頻発するようになってしまいました。私は綿密な船スケジュールのトラッキングによって、製品を積んだ膨大な数のコンテナがどこをどう動いているのかを把握。予測の柔軟な見直しや、場合によっては空輸への切り替えといった手段を取りながら対処しました。「何があっても、欠品だけは回避しなければ」。その強い意思を持って。
　いま思い出しても、ヒヤヒヤするような期間でした。でも、達成感も大きかった。輸入した製品が、きちんと店頭に並んでいる風景。それを目にした時の嬉しさは、これまでにないものでした。キリンビールの需給担当として。そして、一人のお酒好きとして。
　私にはもともと、7年間の海外在住経験があります。その語学力を活かしたいという思いが、いまの仕事につながっています。奮闘の中で、輸出入やコスト管理のスキルが鍛えられ、海外サプライヤーとの関係構築力もついてきました。こうした力をさらに磨き、いつか海外でも通用する人財になれたら。まだぼんやりとですが、そんな将来を思っています。

学生生活を
振り返って

日本一を目指して、チームがひとつになる喜び。
仲間の大切さを教えてくれたラクロス。

　大学からラクロスを始めました。それまでずっと硬式テニスに打ち込んできたのですが、チームスポーツを経験してみたくなったのです。練習は朝4時起き。河川敷のグラウンドでドロドロになる毎日。つらいこともあったけれど、日本一という目標に向かって100人以上がひとつになる、かけがえのない経験でした。「人生でいちばん」といえるほどの仲間もできました。ラクロスを通じて仲間の大切さを知ったからこそ、先輩社員を見て「この人たちと一緒に働きたい」と心から思えたKIRINに、私は入社したのだと思います。