キリングループの変革に立ち会う。

その楽しさと手応えを、

成長とともに味わってほしい。

キリンホールディングス株式会社 執行役員 人財戦略部 部長濱 利仁
※所属は取材当時

多様性を、創造の力へ。

キリングループには、誰もが大切にしている価値観があります。「熱意・誠意・多様性〈Passion. Integrity. Diversity.〉」。3つの単語のうち、もっとも新しく加わったのが「多様性〈Diversity.〉」です。そこには、これからの事業展開を見据えたキリングループの決意が込められています。

長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」。そのファーストステップともいえる中期経営計画では、3つの方向性が打ち出されました。酒類や飲料といった「食領域」の収益力をさらに強化すること。「医薬事業」を飛躍的に成長させること。そして、「医と食をつなぐ事業」を立ち上げ、育成すること。とりわけ「医と食をつなぐ事業」を軌道に乗せるためには、過去の延長だけにとどまらない、新しい創造が必要になります。ものの見方や経験、知識など、それぞれの違いがぶつかりあい、結びつくことで、創造の力は生まれる。だからこその「多様性〈Diversity.〉」なのです。

考え抜いた経験が、成長を左右する。

「熱意・誠意・多様性〈Passion. Integrity. Diversity.〉」。この価値観に共鳴できるかどうかが、「キリングループで活躍できるか」の最初の分かれ目だと思います。さらに言えば、これらの価値観を理解するだけでなく、業務を通じて発揮していくことが重要です。

デジタルの領域をはじめ、世の中はかつての常識で考えられないスピードと規模で変化しています。このような、予測が難しく、不透明で不安定な時代においては、あふれる情報や物事を少しでも早く理解しようとするあまり、考えるプロセスがどんどん短くなってしまいがちです。そこであえて立ち止まり、苦しみながら考えに考え、自分なりのアウトプットにたどりつく。そんな経験があるかないかで、その人の成長が大きく左右されるように思います。ここだけの話ですが、私も最終面接では「自分で考え抜ける方かどうか」も気にするようにしています。同じことを話していても、ほかの誰かの意見なのか、きちんと汗をかいて自分で出した答えなのかは、自然とにじみ出るものですから。

待っているだけでは、何も起きない。

キリングループには、キャリア形成のためのさまざまな機会が用意されています。けれど「待っていれば機会が向こうからやってくる」というほど簡単ではありません。多少のリスクを取ってでも、手を挙げ、チャレンジを重ね、自分を高めていく。そんな方にこそ、喜んで投資をします。従業員と会社は「イコール・パートナー」。会社は従業員を尊重し、何ひとつ強制はしない。そのかわり、従業員は一人ひとりが自分でキャリアを描き、実現に向けて積極的に動いていく。それがキリングループの考え方。

ただ、強制はしなくてもサポートはしっかり行います。一人ひとりのキャリアプランを会社が把握した上で、めざす姿と行動がずれているなら早めの軌道修正を行い、「何をすればいいのかわからない」というほど迷った時には、いくつでもヒントを出します。新卒入社で迎える方は、いずれ経営の中核を担ってほしい方。一人でも多くの方に実力をつけていただくために、支援は惜しみません。

キリングループでは最近、史上最年少の執行役員が誕生しました。「一番搾り」のリニューアルと「本麒麟」を大ヒットに導いた、中途入社の社員です。経歴や年齢に関係なく、果敢にチャレンジし、成功を収めれば大きな評価が待っている。そんないまのキリングループを象徴する出来事ではないでしょうか。もちろんその扉は、これから入社する方にも大きく開かれています。

仕事のいちばんの報酬は、新しい仕事。

いろいろとお話ししたあとにお恥ずかしいのですが、私の入社動機は単純で「全国転勤があること」。「会社に後押ししてもらって、日本のあちこちに住めるなんてすばらしいじゃないか」。確実に転勤があるわけでもないのに、なぜかそう信じ込んでいました。ラッキーなことに、私は思った通りの機会に恵まれました。広島工場で製造計画を手がけたのを皮切りに、埼玉支社での営業、東京での営業企画、取手工場での総務、本社での人事、そして、台湾麒麟麦酒社(以下台湾キリンビール)の代表。エリアはもちろん、仕事の中身も実にさまざまです。

次々に新しい環境を経験するうちに実感したのは、自分の「復元力」が鍛えられていくことでした。場所や仕事、接する相手が変わると、人はすぐには全力を出せないものです。けれど、回を重ねるごとに本領を取り戻すまでのスピードが上がっていく。すると結果が伴いはじめ、新しい仕事を任される。私にとっては、それが何よりうれしい「報酬」でした。特別なことをしたわけではありません。やるべき仕事に集中する。それを繰り返すうちに、いつのまにか力がついていく。これは、「仕事を通じて成長する」という、キリングループらしいスパイラルかもしれません。もしみなさんがキリングループに加わったとして、時にはキャリアに悩むこともあるでしょう。そんな時は、まず目の前の仕事に全力で打ち込むことをお勧めします。キリングループではそれが、道を切り拓くことに直結していますから。

「2027年」に立ち会う楽しさを、若い人にこそ。

これまででもっとも思い出深い仕事のひとつが、台湾キリンビールでの新人事制度導入です。台湾キリンビールでは、実力よりも勤続年数をベースとした人事制度を運用していました。長く勤める人ほどポジションが安定する一方で、国の定める定年年齢が65歳のため、ポストが一度ふさがるとなかなか空かず、十数年も順番待ちをすることもある。これでは、若い人のモチベーションが下がってしまう。そこで現地と日本の人事をつなぎ、国境を超えたプロジェクトを結成。時間軸だけではない、さまざまな角度からの評価基準を設けました。もちろん現場には、戸惑いや不満もあったでしょう。それでも、今後も継続して成長するためには若い方を含め、「成果を出す実力のある人材が活躍できる」環境を整えることが、台湾キリンビールには必要だと信じたのです。

「キリングループ・ビジョン2027」がそう題されているように、2027年はキリングループにとって大きなマイルストーンになるはずです。これから入社するみなさんは、若くしてその瞬間に立ち会うことができる。その楽しさを想像するとうらやましくなるほどです。もちろん、ただ立ち会うだけではなく、その変革にしっかりと自分の存在が活きているという手応えも感じてほしい。そのためにも、みなさんが大きく成長できるような道筋を、しっかりと整えておきたいと思います。成長への意欲を持って、ぜひ飛び込んできてください。