多岐にわたる製品群の中で、
ここでしか出会えない
貴重な培養研究に打ち込む。

協和発酵バイオ株式会社
R&Iセンター イノベーションユニット

氏原 哲朗

Tetsuo Ujihara
2006年入社 総合文化研究科 広域科学専攻

Profile

入社後、生産技術研究所で育種・培養関連の基礎研究を担当。入社3年目に半年間のスケールアップ研究を挟み、その後は再び、多種多様な製品の育種・培養に関わる基礎研究を手がけて現在に至る。モットーは「全力で取り組む」。

※所属・仕事内容は取材当時

ハイレベルな研究と、
多彩な製品に惹かれて入社。
貴重な経験を重ねる。

 私が就職活動をしていたころ、協和発酵工業(当時)はジペプチドや糖ヌクレオチドの研究で話題になっていました。ハイレベルな研究をしているのだろうと感じましたし、扱っている製品とその用途が多彩であることも魅力的でした。研究職はアミノ酸、核酸関連物質、ビタミンなど、多岐にわたる製品の研究を担当することができ、用途も医薬品、健康食品、化粧品といった広がりがある。幅広い事業領域で最先端の研究が経験できそうだと感じたのが、入社の決め手です。その期待通り、入社以来、多彩な製品に携わっています。会社でなければ出会わないような、さまざまな微生物を用いた研究ができるのは貴重な経験です。キリンには面白ければやってみようという姿勢や研究職の個性を大切にする風土があり、研究職として働きやすい環境だと感じています。

初めてのスケールアップ研究。
プレッシャーを跳ねのけ、
スケジュール通りの導入に成功。

 入社3年目に、新製品である医薬品原料のスケールアップを担当しました。試験管やフラスコで実現できた培養を、その数十倍、数百倍にもなる培養槽で成功させるためのプロセス研究です。その製品はお客様への納入スケジュールが決まっており、限られた時間の中でプロセスの現場導入までこぎつける必要がありました。当然、失敗も許されません。しかも私にとって、それが初めてのスケールアップ。わからないことも多く、最初は壁の高さに圧倒されました。自分なりに勉強を重ね、製造現場をよく知る先輩の支援も受けながら培養試験を重ね、課題の洗い出しと解決に没頭。その結果、百点満点とはいきませんでしたが、現場導入を成功させることができました。その後、無事に医薬品の原料として出荷されていった話を聞いた際には、とても嬉しかったですね。

学生
みなさんへ

今しかできないことに
全力で取り組んでください。
それが必ず、将来の武器になります。

 今みなさんが取り組んでいる研究活動は、今しかできないものです。悔いのないよう、ぜひ全力で取り組んでください。学生時代に1つの専門性を学ぶということは、自分の中に1つの物の見方、考え方を持つことです。会社に入れば当然、会社の見方、考え方があります。自分の中に複数の価値観を持つことで視野の広がりが生まれますので、学生時代の知識・研究は、そういった広がりを生み出すための1つのツール、自分の武器になると思います。先々を考えると不安も多いと思いますが、どうか今を大切に過ごして下さい。

協和発酵バイオ㈱の事業について
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