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実例で知る

キャリアデザイン

キリンの幅広い活躍フィールドを活かし、多様な職務経験を積む社員たち。 目の前の仕事に真剣に向き合う中で各事業への理解を深め、 新たな自身の強みやビジョンを創出しています。 環境の変化を前向き捉え、キャリアを描き、実現に向けて積極的に動く 社員一人ひとりを、キリンは尊重し全力で支援しています。 ここでは、キリン社員の多様なキャリアの一部をご紹介いたします。

※所属の企業・部署名などは当時のものです。

CAREER INTERVIEW
#01

キリンビバレッジ株式会社 東北地区本部
東北支社 流通担当
2013年入社
出身:農学部 資源生物学科

KEYWORD

量販営業/CSV

2013年7月(入社1年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
広域流通営業部
販売推進担当

大型スーパーマーケットの営業担当。エリアや担当者の特性を見極め、課題把握力を磨く。

神奈川エリアの大型スーパーマーケットを担当。約10店舗に対して、新商品の案内や買い場展開の提案などを行いました。基本的に、営業車で直行直帰の毎日。実際に商品を陳列する機会も多く、想像以上に体力を使いました。また、各店舗の担当者はそれぞれ考え方や特徴があり、初めは会話が続かないことも。喜んでいただける提案のヒントを探し続け、イベント好きな担当者には店舗周辺でのお祭りに合わせたオリジナルイベント、サッカー好きな担当者にはサッカーグッズが当たるキャンペーンなどを提案。コミュニケーション能力はもちろん、課題把握能力が身についた期間でした。

2015年7月(入社3年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
首都圏地区本部
首都圏第三支社
神奈川営業担当

川上から川下まで、商売の全体像を学ぶ。キリンビール発祥の地で、さまざまな協働を経験。

神奈川エリアの大型スーパーマーケットを担当。約10店舗に対して、新商品の案内や買い場展開の提案などを行いました。基本的に、営業車で直行直帰の毎日。実際に商品を陳列する機会も多く、想像以上に体力を使いました。また、各店舗の担当者はそれぞれ考え方や特徴があり、初めは会話が続かないことも。喜んでいただける提案のヒントを探し続け、イベント好きな担当者には店舗周辺でのお祭りに合わせたオリジナルイベント、サッカー好きな担当者にはサッカーグッズが当たるキャンペーンなどを提案。コミュニケーション能力はもちろん、課題把握能力が身についた期間でした。

2017年4月(入社5年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
首都圏地区本部
東京支社 営業担当

全国規模の卸売企業との合同会議を主催。コミュニケーション上の課題を、周囲を巻き込んで解決。

広域特約店と、スーパーマーケットの本部を担当。広域特約店とは、卸売店の中でも各メーカーとの特別な契約を結んだ全国的な卸売企業です。担当した際には社内外で関わる人数が圧倒的に増え、思うように物事が進まなかったり、温度感が伝わりにくかったりすることも。そこで実施したのが、両社の役員クラスを交えた合同取組会議。両社から50名ほどが参加し、現状の課題や依頼事項、今後の取り組みについて議論しました。事前調整には時間も手間もかかりましたが、先方がこちらを見る目線は確実に変わり、競合他社に対して優位性を作るきっかけに。課題解決のために何をしたらよいのかを考え、その解決に向けて道筋を立てる力と、周囲を巻き込む力が身につきました。

2019年10月(入社7年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
東北地区本部
東北支社 流通担当

1企業に担当を特化。お得意先にとっての全体最適を考えながら、さらに深く課題解決に挑む。

東北エリアで流通企業の本部担当に。今までは数企業を担当していましたが、この時期から1企業に特化することに。細かな実績の分析や棚割りなど、自社だけでなく、競合を含めた全体最適の視点からの提案が必要不可欠。CSVに絡めた提案や、独自キャンペーンの実施なども行っています。特にCSV観点については活動を強化中。ベルマーク回収に連動したキャンペーンや、生茶デカフェR100ボトルや生茶ラベルレスといった環境配慮に特化した商品、東北になじみの深い小岩井ブランドの拡売提案などを実施。お得意先の課題解決につながる提案を日々模索しています。また、東北地区本部内での主要企業を担当したことで、社内に向けた情報配信にも注力。後輩も増えてきており、アドバイスや指導をする機会も多くなっています。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

自分が興味を持つことに積極的に取り組むようにしています。得意分野を伸ばし、そこで活躍したいと考えていますが、偏ってしまっては意味がありません。とにかく視野を広く持ち続けられるように意識しています。過去にはベンチャー企業への出向に関する社内公募を受験し(残念ながら叶いませんでしたが……)、最近ではさまざまなオンライン講座や社内での勉強会などにも参加。また、リーダーを含めた先輩や同期、時には後輩とも積極的な意見交換を心がけるなど、将来、営業の最前線で活躍するために何が必要なのかを考えながら活動しています。

これから挑戦したいことは?

将来的には営業のリーダーとして、担当エリアのキリンファンを増やす活動をしたいですね。消費者の価値観が大きく変わり、ただおいしいだけでは売れない時代。キリングループの商品を通して、取引先や地域の課題解決に貢献するなど、新しい価値を提供したいと考えています。今後は新商品の開発やキリンビバレッジ以外のグループ会社などの事業にも関わってみたいと考えています。そのような経験を通して、グループ力を背景にした商品の魅力を語れる営業パーソンに成長したいですね。

CAREER INTERVIEW
#02

メルシャン株式会社 マーケティング部 輸入グループ
2010年入社
出身:文学部 経営学部

KEYWORD

量販営業/海外駐在/マーケティング

2010年7月(入社1年目)〜

メルシャン株式会社
中四国支社 中四国営業部
第一支店

小さな組織だからこそ、大きな裁量がある。自分の行動が、組織の成果に直結する喜び。

広島・山口エリアにて、量販店向けの営業を担当しました。メルシャンはキリンビールやキリンビバレッジと比較して組織が小さく、さらに中四国支社は全国の営業組織の中でも最も小さい組織です。その分、入社当初からさまざまな得意先を任され、幅広い業務(担当のスーパーや酒専門店だけではなく、特約店や卸、業務用の酒屋や飲食店、キリン社の窓口など)を経験することができました。裁量も比較的大きく、自身が考えて行動した結果がダイレクトに組織に反映されることに、やりがいと喜びを感じていました。

2012年10月(入社3年目)〜

メルシャン株式会社
中四国支社 中四国営業部
第二支店

グループや組織の壁を超え、効果を最大化。経験の幅広さが、自分の視野までも広げてくれる。

四国エリアで量販営業に従事。四国4県を上司と自分の2人だけで担当したため、これまで以上に幅広いお得意先と業務に対応することになりました。そこで身をもって体験したのが、各県にあるキリングループ支社の仲間に味方になってもらうことと、多くの知恵を借りて効果を最大化することの重要性です。自分だけでできる範囲は限られていますが、グループの壁や組織の壁を越えて働くことで、より大きな結果につながることを学びました。同時に、自分が得た結果や事例を同じ課題を抱えた全国の担当者に広げ、全社にとってのプラスにしていく大切さにも気づきました。関わるお得意先や業務が多いからこそ、視野を広く持てたのだと思います。

2015年10月(入社6年目)〜

メルシャン株式会社
マーケティング部
欧州事務所

未知の仕事が連続するパリへ。ワインという商品を、日本へ届ける意義を改めて実感。

パリにある欧州事務所に駐在。ヨーロッパを中心に、自社グループが輸入する海外ワイナリー関連の仕事を幅広く行う部署に配属されました。まったく知識のない製造や品質管理、物流、マーケティングへの関与や、お客様へのアテンド、さらに英語でのコミュニケーションと、あらゆる仕事が未知の連続。それらを通じてワインビジネスの全体像に触れ、全体最適の視点が身につくなど、自分の世界が広がるいい機会でした。改めて気づいたのは、生産者から輸入者まで、さまざまな想いが込められたワインという商品の魅力。ワインが日常を彩る生活をどのように日本のお客様に届けるか、メルシャンが実現したい想いとその課題をリアルに感じることができました。若手にもこうした海外経験のチャンスがあることは、メルシャンの魅力のひとつです。

2019年1月(入社9年目)〜

メルシャン株式会社
マーケティング部
輸入グループ

輸入ワインの魅力を広げるために、ブランドの価値をさらに高めていく。

自社が輸入するワインブランドのオーナーとして、ワイナリーとの各種交渉や日本における販促計画の策定など、ブランドを経営する業務を手がけています。まだまだお客様にはわかりづらいとされる輸入ワインの中で、メルシャンが取り扱うブランドの魅力・価値をいかに多くの人に届けるか、いかに適切な対価をいただくかを常に模索しています。さまざまなネットワークを活用して魅力的な商品を探し出すこと、時には海外ワイナリーと協力して新たに商品をつくりあげること、文化の異なる各ワイナリーと厳しい交渉をすることなど、まさにワイン事業・輸入事業だからこそ経験できる仕事ばかりです。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

仕事を経験しながら、自分はどんな価値観を大切にしているのか、何に共感しているのか、何をどうしたいのかなど、自分自身の想いや考えを改めて理解することがキャリアを形成していくうえでまずは大事なことだと考えています。それに加えて、いかに自身が成長するか、それを組織の成長にどうつなげていくかを考えること、多くの人の意見を聞きながら自らも考え、行動していくことが主体的なキャリアを形成していくうえで大事だと思っています。

これから挑戦したいことは?

お酒が好きで、お酒が持つ魅力を多くの人に伝えたい、その中でも、まだまだ可能性のあるワインの魅力をもっと多くの人に伝えたいという入社動機は今も変わっていません。その実現のためにも、お酒の魅力発信に真剣に取り組むキリングループのさらなる成長につながる経験を、幅広く積んでいきたいと思っています。たとえそれが直接ワインを売ることではなくても、キリングループやワインとは関係のない仕事でも、そこで得た自身の経験・成長は、いつか必ず目標の達成につながっていくと思っています。

CAREER INTERVIEW
#03

キリンホールディングス株式会社 ブランド戦略部
2005年入社
出身:経営学部 経営学科

KEYWORD

自販機営業/商品開発/マーケティング/ブランド戦略/社内公募

2005年4月(入社1年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
首都圏地区本部 市場開発部
営業担当

自動販売機の営業を担当。「人と人をつなぐこと」という、仕事の大きなテーマに出会う。

自動販売機の新規顧客開拓担当として営業のノウハウを学びました。組織の中で取り組みを成功させるには人を巻き込むことが必要不可欠ですが、取り組みがもたらすメリットを明確にすることと、断られても諦めない熱意がそのカギだと実感。また、あるテーマパークを担当した際に「キリン 生茶」のオリジナルデザイン開発に携わったのですが、そのパッケージに気づいたお客様同士が向かい合って笑顔になる様子を目撃。お得意先の担当者とバンザイしたことが印象に残っています。この経験以来、キリン商品を通じて「人と人をつなぐこと」が仕事をするうえでのテーマになりました。

2009年11月(入社5年目)〜

キリン・トロピカーナ株式会社
商品開発部 ブランド担当

手を挙げて商品開発部に異動。想いと現実のギャップに悩みつつ、商品づくりの本質に気づく。

商品開発を通じて人と人とのつながりに貢献したいと考え、社内公募制度を利用して商品開発部へ。最初のうちは「この商品なら売れるはず」という勝手な思いが先走り、結果的になかなか売れないという壁にもぶつかりました。けれど、そうした失敗があったからこそ、商品づくりとは商品自体の完成度を高めることではなく、お客様の気持ちに寄り添って「ファン」になってもらうことなのだと体感。人と人をつないでファンを増やせたとき、そこに「ブランド」としての価値が生まれるのだと学びました。

2014年4月(入社10年目)〜

キリンホールディングス株式会社
ブランド戦略部

再び社内公募制度を活用。社内外で人と人をつなぎながら、さらなるブランド価値の向上へ邁進。

もっと「KIRIN」や「ブランド」のことを学びたい、社内外で人と人をつなぎたいと考え、再び社内公募制度を活用してブランド戦略部に。インターナル(社内)ブランディングでKIRINのグループ会社同士や部署同士をつなぐ重要性を学び、現在はアウター(社外)ブランディングを担当。サッカー日本代表オフィシャルパートナー業務(キリンチャレンジカップのTVCM制作やプロモーションプラン立案)などを通じて、KIRINファンを増やし、KIRINブランドの価値を向上させることに取り組んでいます。2021年からは新しいプロジェクト・リーダーとしてKIRINブランドのさらなる価値向上に携われることになり、ワクワクしています。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

キャリアは進化・変化するもの。だからこそ、常に自分らしいキャリア・テーマや目標を掲げ、「いつまでに、このぐらい頑張る!」と、できるだけ具体的にイメージして行動し続けることが必要です。私自身も、その実践によってキャリアを切り拓くことができたと実感しています。社内公募制度の活用もそうした行動のひとつです。また、特に大事なのは、自分のありたい姿やPassionを、私自身がワクワクしながら、上司やチームメイトなど周囲の人に発信し続けることだと思います。そうすれば必ず、たくさんの応援を得られるはずです。

これから挑戦したいことは?

私のキャリアは、たくさんの人の応援で成り立っていると感じています。今後はこれまでの経験や知見を活かして、社会や人を「応援する側」にもなっていきたいと考えています。社内ではここ数年、入社2~3年目の方とキャリアや仕事について会話する「メンター&メンティー制度」に参加。少しでも役に立つことを願って活動しています。その一方、応援しているつもりが、いつのまにか応援されていたのだと気づくことも多く、私自身もメンティーや部署(チーム)のみんなと一緒に成長させてもらっている感覚です。誰かが誰かを応援する、応援し合う、こんな「応援の輪」を社内外問わず広げていきたいですね。

CAREER INTERVIEW
#04

キリンホールディングス株式会社 経営企画部 DX戦略推進室
2004年入社
出身:経営学部

KEYWORD

量販営業/人事/広報/マーケティング/デジタルICT/産休・育休

2004年10月(入社1年目)〜

キリンビール株式会社
近畿圏本部 近畿圏量販部
販売推進担当

量販店の営業担当。商品を買っていただくことが、当たり前ではないと知る。

京都市内の量販店の営業担当として、毎日営業車で店舗をめぐり、新商品案内や売り場提案、商品陳列などを行っていました。店舗のバックヤードで飲料ケースを台車に積み込む、体力的にも大変な日々。でも、お客様との接点である店頭で、商品がお客様の手に渡るまでの流れに携わることで、商品を置いていただくこと、その商品をお客様に買っていただくことが、決して当たり前ではないと体得できた1年間でした。店舗の一定スペースをお借りしてキリン商品をたくさん陳列する大陳を獲得できた時は本当に嬉しく、販促物でお客様の目を惹く陳列にも力を入れました。

2005年10月(入社2年目)〜

キリンビール株式会社
人事部 人事担当

多くの協力を得ながら採用活動に従事。ダイバーシティの第一歩として、女性活躍を推進。

東京に転勤。主に採用担当として、大学訪問や採用セミナーの開催、採用面接などを行っていました。学生さんと会社、両方の将来に影響する責任の大きな仕事でしたが、採用した方々が社内で活躍している様子を見ると嬉しく、私も頑張ろうという気持ちに今でもさせてもらっています。多くの社員に採用活動に協力してもらえたこともありがたく、その中で人とのつながりもできました。また、女性の活躍推進も担当していました。当時はまだまだ手探りでのスタートでしたが、全社的な取り組みに携わる貴重な経験でした。

2009年10月(入社6年目)〜

キリンビール株式会社
CSRコミュニケーション部
広報担当

キリンビールの情報を、ニュースとしてお客様に届ける。新たな学びに満ちた2年間。

報道担当として、会社の取り組みや新商品のニュースリリースを作成し、マスコミに向けてリリースの案内をしたり、発表会や記者会見を開催したりすることで、自社の情報をニュースとしてお客様にお届けする活動を行っていました。情報の作り方、ニュースリリースの書き方、マスコミとの関係構築、記事化される喜びなど、新たな学びと経験が数多くありました。会社代表としてマスコミに接するために会社をよく理解しておかねばならず、不明点はすぐ該当部署に問い合わせるなどスピード感も必要なので常に緊張感がありましたが、非常に勉強になり、成長できたと感じる2年間でした。

2011年10月(入社8年目)〜

キリンビール株式会社
マーケティング本部
マーケティング部
企画担当(メディア)

デジタルメディアを活用した広告出稿のプランニング。2度の産休・育休も経験。

メディア担当として、各ブランドの広告を出稿する媒体(メディア)のプランニングを行いました。決して得意ではなかったデジタル分野に関わることになりましたが、デジタルメディアが大きく変遷していく中でのプランニングは、時代の潮流を読む面白さがありました。ブランド担当が持つ想いや情熱、商品ができるまでの苦労を身近に感じることができ、ブランドへの愛着もより一層深まりました。新商品の立ち上げ時など、ブランドのことをしっかりと理解し考え、社内外関係者をリードしながらプランを確定させた瞬間には強くやりがいを感じました。また、この8年半の間に産休・育休を2回(計3年間ほど)取得し、育休帰時からは短時間勤務で働いています。

2020年4月(入社17年目)〜

キリンホールディングス株式会社
経営企画部
DX戦略推進室

キリンのデジタルトランスフォーメーションを推進。人脈に支えられながら、挑戦を続ける。

前部署でデジタルメディアに足を踏み入れたためか、また別のデジタル分野であるDX(デジタルトランスフォーメーション)に携わることになりました。DXとは「デジタル技術とデータを活用して、ビジネスモデルや業務プロセスを変革すること」ですが、デジタルの知識はもちろん、グループ各社・各部門の業務や課題の理解も必要で、やりがいがある一方、本当に難しい分野だと感じています。戸惑いながらも、多様なメンバーの中で私らしい役割や存在意義を意識し、勉強とチャレンジの日々を送っています。改めて感じているのは、チャレンジは自分を成長させること、そして、人とのつながりは仕事上でもとても大切だということ。初めての業務であっても、知り合いを見つけるだけで安心感ややりやすさがぐっと向上します。これからも人とのつながりを大切にしていきたいなと思います。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

私はこれまで、希望してその部署に異動したことがなく、キャリアに関する思惑がすべて叶ってきたわけではありません。でも、異動した先々で精いっぱいに取り組んで楽しんできた、ということは言えます。「今なの?」とか「ここに?」と毎回感じながら異動しますが(笑)、それでも懸命に取り組んでいると、必ずやりがいを感じる瞬間があり、やがてすっかりその仕事が楽しくなっています。振り返ってみれば、どの部署も仕事も、とても楽しくやりがいがあったなと感じています。この先のキャリアも思惑通りにはいかないでしょう。でも、その先々できっと楽しめるという気概を持ち、キャリアというものを柔軟に考えていきたいなと思っています。

これから挑戦したいことは?

今の業務であるDXの経験や知識を活かして、ビジネスや業務プロセスを変革するといった気持ち・視点を持ち続け、組織を動かしていける人材になりたいなと思います。また、ライフ(子どもの成長など)に合わせて働き方を柔軟に変えながらも成果を出すことで、会社が多様性を推進する一助となれるといいなと思っています。会社の業務からはそれますが、子どもが生まれたことをきっかけに家の中の整理収納に興味がわき、「整理収納アドバイザー1級」の資格をとりました。いつかこの資格を活かした活動が何かしらできるといいな……と常々思っています。

CAREER INTERVIEW
#05

キリンビール株式会社 首都圏セールスサポート部(リテールサポート)
2003年入社
出身:文学部 人間科学専攻

KEYWORD

業務用営業/量販営業/営業企画/産休・育休

2003年10月(入社1年目)〜

キリンビール株式会社
首都圏統括本部
横浜支社営業部

「相手のお話を聞く」ことを基本にニーズに寄り添い、社会人としての基礎を固める。

半年間の研修を経て本配属。神奈川県湘南エリアで、飲食店向けの商材を取り扱う酒販店様、および飲食店様向けに営業を行いました。2回りほども年の離れた経営者の方とは会話がなかなか続かず苦戦しましたが、無理に売り込もうとするのではなく、まず「相手のお話を聞く」ように意識することで、ニーズに寄り添った提案が自然とできるようになりました。「営業」としてはもちろん、「社会人」としての基礎を作っていただいた時期でした。

2008年9月(入社6年目)〜

キリンビール株式会社
近畿圏統括本部
流通支社営業部

量販営業として、お得意先とのWin-Winを目指す。商品を手にするお客様の笑顔にうれしさを実感。

近畿圏で、ディスカウント業態を対象とした量販営業に従事。提案した商品が採用され、お得意先とキリンビール双方の売上・利益に貢献することを目標に活動していました。商品を導入いただくにあたっては、お得意先の要望の真因を考察し、当社の提案と擦り合わせながら最善の提案ができるように努力。苦労することもありましたが、その分採用となった商品が店頭に並び、手に取るお客様の笑顔を自分の目で確認できた時は「頑張ってよかった」と実感できました。

2012年10月(入社10年目)〜

キリンビール株式会社
首都圏統括本部
流通第3支社

産休・育休からの復帰で実感した周囲のやさしさ。恩返ししたい気持ちが生まれる。

2011年に第1子を出産。その約1年後に、時短勤務でコンビニエンス業態担当の量販営業として復職しました。ママさん社員になっていちばんありがたいと思えたことは「人のやさしさ」。また、「一人でできる仕事は思いのほか少ない!」ということも実感しました。子どもの体調が悪い時や保育園の呼び出しがあった時にも、職場のみんなが声をかけてくれて、フォローに回ってくれました。やさしい気遣いに触れるたびに感謝するとともに、目標達成による組織貢献や、後輩を始めとする人材育成を通じて恩返ししたいという気持ちが高まりました。

2018年10月(入社16年目)〜

キリンビール株式会社
首都圏統括本部
セールスサポート部

提案成功や目標達成のための支援を担当。営業部門からの感謝が最大のモチベーション。

社内の営業部門向けに、商品や販促、取り組みの提案のためのシナリオ構築や資料作成支援、目標達成に向けたマネジメント支援をしています。営業部門から「ありがとう、助かった」「お得意先が喜んでくれた」といった声をかけられると、私自身も嬉しく感じることはもちろん、さらに貢献していきたいというモチベーションが上がりますね。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

仕事においては計画通りに進まないことがたくさんありますし、異動や担当業務の変更など、キャリアプランでは描いていなかった転機も突然訪れます。しかし、環境変化の中で遭遇した出来事や偶然に出会った人などから、多くの知見やチャンスを得た結果、自身の成長につながることがよくあるように思います。自分のありたい姿を実現するためのスキルアップを惜しむことなく、環境変化に対しては肯定的にとらえること、あらゆる物事をいったんは「自責」で考えることが、自身の成長を促すうえでの大事なポイントだと思います。

これから挑戦したいことは?

入社から20年弱になろうとしており、今日まで社内外のたくさんの方々に助けていただきながら、仕事に育児にまい進できていると思います。これからは、自分の個人知や経験を組織知へと昇華し、「キリンDNA」を継承すべく後人の育成に関わるような業務に携われたらと思います。プライベートでは、二人の息子に私の働く姿を見て「かっこいいな」と思ってもらえたらうれしいですし、月並みな夢ですが、彼らが成人したらキリンビールで乾杯したいですね。

CAREER INTERVIEW
#06

キリンビール株式会社 生産本部 生産部 需給担当
2003年入社
出身:総合政策学部 総合政策学科

KEYWORD

需給/生産/物流/IR/チャンレンジサポート/キリンビジネスカレッジ/チームマネジメント

2003年4月(入社1年目)

キリンビール株式会社
岡山工場 総務担当

工場と店頭。2つの現場を知ることで、キリンの大切な考え方をリアルに体得する。

まずビール工場で3か月研修し、製造現場の基礎知識を学ぶとともに、ものづくりへのこだわりを体感。その後、お客様との接点である量販店・料飲店で3か月研修し、こだわりをもってつくられた製品を選んでいただく喜びを感じました。こうした研修があったからこそ、キリングループが創業以来大切にしている「お客様本位」「品質本位」の考え方をリアルに学ぶことができたのだと思います。また、今振り返れば、「三現主義(現場・現実・現物)」=「自分の目で確かめ」「自分の耳で聴き」「自分の肌で感じ」「自分で考える」ことの重要さを知らず知らずのうちに学んでいた気がします。

2003年10月(入社1年目)

キリンビール株式会社
西日本物流部 需給担当

「需給って何?」という状態に始まり、生産と物流の基本をひとつひとつ学ぶ。

西日本エリアの製品需給を担当する部署に本配属。需給とは需要と供給のバランスをとることで、具体的には「適切な需要予測をもとに、適切な製造量を決め、適切なタイミングで運ぶことで、適切に在庫をコントロールする」ことを指します。これによって製品の欠品と過剰のいずれも回避しながら、できるだけ物流コストを抑えることが求められます。そもそも需給って何?というところから始まり、モノをつくったり運んだりするためには、いつ、誰に、どのような依頼が必要かなど、少しずつ仕事の仕方を覚えていきました。

2005年4月(入社3年目)

キリンビール株式会社
物流本部 物流部 需給担当

需給としての活躍の幅をさらに広げる。未曾有の大災害の中でも、供給責任を果たすために奔走

本社の需給担当へ異動。全国の製品需給年間計画、空容器(びん・樽など)・ビールパレットの投入計画、包装資材(カートン・缶など)の調達計画など、担当する業務の幅が広がりました。予測をはるかに超えるヒット商品が連続した2009年には、製造現場、物流現場、本社関係部門と一丸となって欠品回避に取り組み、業績に貢献できていることを実感。2011年の東日本大震災では、情報が錯綜し、また津波被害によって仙台工場の製造・物流がストップする中で、いかに供給責任を果たしていくかを日々必死に考えながら仕事に取り組みました。

2012年4月(入社10年目)

キリン物流株式会社
東日本支社 物流管理部
物流管理担当

物流と納品の現場に身を置くことで、サプライチェーンの全体像を把握。資格取得にも挑戦。

現場により近い支社の立場から、高い物流品質の実現とコスト低減の両立に取り組みました。新規納品にあたっての条件確認や、ビールパレット流出防止への協力依頼などで、訪問したお届け先は100以上。アサヒ社、サッポロ社、サントリー社と協働で、共同配送・回収の仕組みづくりなども担当しました。これまでは需給担当としてサプライチェーンの上流段階を経験したのに対し、ここでは物流拠点での出荷作業やお届け先への納品といったサプライチェーンの下流段階を経験。酒類と清涼飲料の両方にも関わることができ、国内サプライチェーンの全体像を捉えられるようになりました。またこの時期、キリンビジネスカレッジを受講したほか、チャレンジサポートを活用してロジスティクス経営士の資格も取得しました。

2015年10月(入社13年目)

キリンホールディングス株式会社
グループコーポレート
コミュニケーション担当
IR室

IR活動に携わり、専門知識を鍛える。トップマネジメント層の視座・視野・支店に触れる。

IRとはInvestor Relationsの略で、企業が資本市場向けに、経営状態や財務状況、業績の現状や見通しなどを広報する活動のこと。企業価値の評価に非常に大きな影響を及ぼします。私は決算発表会におけるトップマネジメント層への後方支援や、機関投資家や証券アナリストへの個別取材対応を担当しました。キリンホールディングス全体の事業戦略について的確に回答することが求められるため、かじった程度でしかなかったマーケティングやファイナンス、アカウンティングなどの知識を駆使しなければならず、悪戦苦闘。けれどこの経験のおかげで幅広い知識が研修レベルから実務レベルに近づき、またトップマネジメント層の視座・視野・視点に間近で触れられたことが、その後の仕事に大きく影響していると思います。

2016年10月~(入社14年目)

キリンビール株式会社
生産本部 生産部
需給担当

サプライチェーン全体への知見を活かし、経営職として生産と物流の最適なバランスを追求。

経営職の立場から需給に従事しています。サプライチェーン全体に対する知見を活かしながら、生産と物流の最適なバランスを柔軟に追求しています。たとえば2018年。本麒麟の大ヒットやプライベートブランドビジネスへの参入により販売が急増する一方、物流業界の人手不足は深刻化しており、いかにモノの動きを少なくできるかが重要でした。打ち手として工場の保管能力の増強を提言したところ、組織一丸で速やかに実行されました。コロナ禍で需要構造が激変する昨今、「リスク想定」「計画精度」「変化対応」の3つをキーワードに、十数名のメンバーとともに在庫を欠品・余剰なく適切にコントロールすべく、熱意をもって取り組んでいます。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

「結果に一喜一憂せず、一所懸命に取り組むこと」。理想どおりにいかないことや辛いことはよくありますが、後から振り返ってみると、意味があったと思えることも多いもの。ですから、自分なりに日々を大切に積み重ねることを大事にしています。そして「相手を信頼すること」。個人にできることは限られています。社内外のプロフェッショナルと信頼し合って協働することで、強みの掛け合わせで大きな価値が得られるのだと考えます。最後に「自分の専門性や技術を高めること」。私自身でいえば、サプライチェーン領域における専門性を高めることを、キャリアを考える上での軸にしています。当たり前のように見えるけど実は結構すごいこと、目立たないようで実はイケてる脇役……のような存在感に価値を感じますね。

これから挑戦したいことは?

キリングループの幅広い事業領域の中で、国内・海外を問わず、サプライチェーン領域における自身の専門性を高め、それを自身の幹とした上で、貢献していきたいと考えています。また、経営職の立場でチーム運営をするようになって、メンバーの成長支援に強くやりがいを感じるようになりました。日々努力して成長しているメンバーの姿をみるのは大変喜ばしく、今までの自身の経験・知見を還元することで、その成長を後押しできればと思っています。

CAREER INTERVIEW
#07

キリンホールディングス株式会社 経営企画部 DX戦略推進室
1995年入社
出身:理工学部 管理工学科

KEYWORD

デジタルICT/海外留学/チームマネジメント

1995年4月(入社1年目)

キリンビール株式会社
システム開発部

情報化社会の本格的な到来を背景に、専門家としてITによる業務改革に挑む。

キリンビールの事業活動に必要となるIT基盤(サーバ、パソコン、データ、ネットワークなど)の導入及び運営、社内のデータ活用推進を担当しました。業務を通じてITの基礎スキルを習得した時期です。当時はWindows95の発売やインターネットの普及など社会の情報化が急激に進み、キリンビールも情報システムの活用による業務変革を積極的に推進していました。その中で、IT・データの専門家としてシステムを提案し、導入を主導。すでに事業活動にITは欠かせない存在でしたので、「IT基盤の停止は事業活動の停止につながる」という責任感とプレッシャーを感じていました。当時のコンピュータは今より安定性が悪く、想定外のトラブルへの対応力が鍛えられました。

2000年4月(入社5年目)

キリンホールディングス株式会社
情報システム部

社内外に人的ネットワークを広げる。100名超のプロジェクトで、組織マネジメントの基礎を学ぶ。

キリンホールディングスに異動し、キリングループ全体のIT戦略の策定と、グループ横断の大規模IT投資案件の実行を担当しました。経営課題や事業課題に対して、ITをどのように機能させていくのかに悩み続けた日々。課題解決を進めるために社内外の関係者と協働することが多く、人的ネットワークを広げ、ビジネスの視野を広げた時期でもありました。また、大規模IT投資案件として、社内の電話をアナログからIPへ移行する「IP電話導入プロジェクト」のプロジェクトマネジャーを担当しました。100名を超えるプロジェクトチームをまとめる経験から、組織マネジメントのベースを学びました。

2007年4月(入社12年目)

キリンビジネスシステム株式会社
経営企画部 部長代理

IT活用のための組織改革に挑戦。デジタル技術の最前線・アメリカで、新しい時代を予感。

IT子会社の経営企画部に所属し、キリングループのIT組織力の強化を進めました。効果的なIT活用と、そのためのIT組織力向上に向けた取り組みに注力。組織強化の一環として、システム専門会社とのアライアンスを組むなどの大規模な組織改革も実施しました。また、2008年には米国の大学にコンピュータサイエンスを学びに短期留学。そこでの経験がその後のキャリアに大きく影響しています。当時の日本ではまだ普及していなかったスマートフォン、クラウドサービス、機械学習を学び、ビジネスにどのように展開するか真剣に討論する中で、近い将来、デジタル技術の進展がビジネスに大きく影響を与える時代が来ることを肌で感じました。

2013年4月(入社18年目)

キリンホールディングス株式会社
情報戦略部

幅広い領域でのIT活用を推進。スマホやSNSの台頭に、デジタルマーケティングの必要性を痛感。

IT子会社の組織力強化の後、キリンホールディングスに異動し、キリングループのビジネスにおけるIT活用の推進を担当しました。具体的には、人事、経理、調達、品質保証、研究開発、マーケティング領域でのIT活用に関わり、ビジネス要件を整理し、ITをどのように組み込むか設計する力をつけることができました。この頃、スマホの普及やSNSなどデジタルメディアの台頭で社会全体のデジタル化が進展する中、お客様との関係構築を担うマーケティング領域でのIT・データ活用が必要になるとの強烈な課題認識を持ち始め、その後、デジタルマーケティング部への異動を希望するきっかけになりました。

2015年4月(入社20年目)

キリンホールディングス株式会社
デジタルマーケティング部

自ら希望し、新設部署へ。お客様を主語としたデジタルマーケティングに力を注ぐ。

新設されたデジタルマーケティング部にて、マーケティング活動に必要となるIT・データの統轄を担当。お客様を主語にしたマーケティング活動を展開するため、お客様理解のためデータ分析やお客様にとって心地よいデジタル施策の実現を進めました。お客様の目線で考えることの重要性と難しさを学ぶとともに、デジタルだけではなく、マスコミュニケーションや店頭、料飲店などリアル接点も含め、トータルで最善の施策を考える構想力と企画力を鍛えられました。2008年に米国で妄想したことが実ビジネスに展開されるのを目の当たりにして、技術の進化と、それによる社会やお客様の変化をすばやくキャッチアップして打ち手を考える重要性を改めて感じました。

2020年4月~(入社25年目)

キリンホールディングス株式会社
経営企画部
DX戦略推進室

技術領域のリーダーとしてキリングループのDXを推進。デジタル人材の育成にも携わる。

新設されたDX戦略推進室にて、グループの経営課題や事業課題と向き合い、デジタルによる改善や変革を推進しています。特に技術領域におけるリーダーとして、技術面を軸とした事業への新しい価値創造に注力。また、キリングループが継続的にデジタルを活用できるよう組織を構築するとともに、必要となるデジタル人材の獲得・育成を実施しています。前職場ではマーケティング領域に限定していた活動が、DX室では全事業領域が対象となりました。これまでと同じやり方では限界があるため、社内外のネットワークを駆使した新しい組織運営を試行錯誤しながら、デジタルによる事業変革にチャレンジしています。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

自身の軸を明確にすることを大切にしています。その軸を中心にして、将来どのような人物になりたいのかを常に意識。ただし、一度決めた将来像に固執しすぎず、社会やビジネスの環境の変化に応じて柔軟に修正することも大切だと考えています。私には、デジタルICT領域を軸として、さまざまな事業に貢献できる可能性があります。社会や事業の状況を把握し、「今、どの事業領域で貢献すべきか」「今、どの事業領域で貢献したいのか」という意志を常に持つことが成長機会をつくると考えています。また、キャリア形成において無駄な仕事はありません。後から振り返って「あの時の仕事が今のキャリアに役立っている」と感じることはよくあります。だからこそ、目の前の仕事に興味関心を持ち、全力で向き合うことを心掛けています。

これから挑戦したいことは?

社会全体のデジタル化が進む今、キリングループがデジタルを活用した新しいサービスを創出するチャンスもあると考えます。社会、お客様、パートナー会社、そしてキリンにとって、新しい価値を創造することを考え続けていきたい。特にキリングループの新たなチャレンジでもある、健康領域で実現したいと考えています。また、デジタル技術は場所や時間の制約をなくことができます。海外事業会社を含めたグローバルでの新たな取り組み、新たなサービスも創造していけたらと思います。

基礎研究コース

応用研究コース(培養・精製)

生産・品質保証・技術開発コース

エンジニアリングコース

薬事コース

※所属の企業・部署名などは当時のものです。

基礎研究コース

キリンホールディングス株式会社 R&D本部 キリン中央研究所
1999年入社
出身:家政学研究科 栄養学専攻

KEYWORD

研究/素材開発/産休・育休/機能性表⽰⾷品/マネジメント

1999年4月(入社1年目)〜

キリンビール株式会社
R&D本部
応用開発センター
→キリンビール株式会社
機能食品カンパニー
開発研究所

ビール醸造から生まれる、副産物の高付加価値化に挑戦。

応用開発センターに配属され、ビール醸造の副産物である「ビール酵母細胞壁」を使った特定保健用食品の開発に従事。先輩の指導のもと、素材開発やトクホ申請を経験しました。その後、新たに立ち上がった開発研究所に配属されましたが、開発内容はそのまま継続することができました。

2006年3月(入社7年目)〜

キリンヤクルトネクストステージ株式会社
商品開発部
商品開発研究所

ヤクルト乳業社との協働を通じ、相互理解の大切さを学ぶ。

ヤクルト乳業社との合弁会社が設立され、その研究所に配属されました。風土が異なるヤクルト乳業社の研究員と、同じ組織で働く貴重な機会。考え方もバックグラウンドも違うからこそ、物事や理解の前提をそろえてから話し合うこと、丁寧に言葉で伝えることの大切さを学べました。この期間に、食餌代替型ダイエット食品「リエータ」を始め、いくつかの特定保健用食品の開発に従事しました。

2007年3月(入社8年目)〜

産休・育休

復帰後をイメージしながら過ごした、産休・育休期間。

出産と育児で慌ただしく過ごしながら、職場復帰に向けても準備。復帰後の生活リズムや動線をイメージしながら過ごしていました。休暇中に所属していた合弁会社が解散となったため、復帰場所がどこになるのかは少し不安でした。子供が生後10か月になるタイミングで、フルタイム勤務での職場復帰を果たしました。

2008年12月(入社9年目)〜

キリンホールディングス株式会社
健康・機能性食品事業
推進プロジェクト


2013年4月(入社14年目)〜

キリンホールディングス株式会社
R&D本部
健康技術研究所

周囲の手厚いサポートを受けながら、テーマリーダーとして新商品の開発を手がける。

組織改編があり、異動とともに高崎市から横浜市へ転居。子どもを連れての転居だったこともあり、公私ともに軌道に乗せるのに苦労しました。仕事では、体の温まり効果を訴求した茶飲料をキリンビバレッジ社と共同開発。テーマリーダーを任されました。ワークライフのバランスがとりにくい時期だったためにリーダーとなることに不安がありましたが、上司に「全力で支援するから!」と背中を押してもらえました。子育て世代に対して職場の理解が大きく、周囲に支えてもらえたことにとても感謝しています。マーケットインの考え方で、0からエビデンスを積み上げて商品化する工程には多くの苦労がありましたが、市場ニーズを意識したスピード感ある開発経験は以降の業務姿勢に活かせています。

2015年4月(入社16年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
マーケティング本部
商品開発研究所

機能性表示食品制度を利用した飲料開発。今後につながる貴重な知見を手に入れる。

機能性表示食品制度が施行されたタイミングでキリンビバレッジ社に異動。「SUPLI」シリーズなど、機能性表示食品制度を利用した飲料開発を手掛けました。技術的なバックグラウンドが少なかったために苦労も多かったのですが、原料調達、品質管理、製造などを一通り経験できたことで、以降の技術開発や素材開発における実現可能性の検討、費用対効果を考える際などに役立っています。

2016年11月(入社17年目)〜

キリンホールディングス株式会社
R&D本部
健康技術研究所

グループのマネジメントを担当。メンバーの個性を活かしながら、組織として力を発揮。

飲料やサプリメント開発の経験をもとに、素材開発や事業会社の機能性表示食品の届出、発売後の商品のエビデンス調査といった支援を手がけました。また、グループのマネジメントも担当。メンバー一人ひとりの強みや持ち味をしっかり引き出しながら、組織の目標をどう達成するかを考え、行動することの大切さと難しさを知りました。メンバーにどのように育ってもらいたいか、長期的な観点から考えることも重視しました。

2020年4月(入社21年目)〜

キリンホールディングス株式会社
R&D本部
キリン中央研究所

マネジメントと評価技術の整備を通じて、研究活動を推進。

研究グループのマネジメントを担当しています。そのグループの研究領域について私には技術的なバックグラウンドがなく、どう関わればいいのか難しさを感じることも。一方で、周囲の力を借り、メンバーの力を引き出しながら推進していくことにやりがいも感じています。また、研究に必要な評価技術の基盤整備にも携わっています。円滑な研究活動に貢献できるよう、力を入れていきたいと思います。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

私のキャリア志向は「川下り型」。さまざまな環境変化に適応して、新しい仕事ひとつひとつに一生懸命に取り組むように心がけています。健康機能性事業はキリンにとって新規事業だったため、環境がよく変化しました。組織の枠組みが変わり、会社がなくなる経験もしました。また、ライフイベントによって仕事から離れることも、関わる密度を変えざるを得ないこともありました。その中で、周囲と力を合わせながら、転覆せずに漕ぎきることに楽しさと面白さがあると感じています。

これから挑戦したいことは?

健康機能性食品の開発研究、商品開発、アセスメントなど、幅広い領域に従事した経験を活かしながら、開発中の技術の事業化に貢献したいですね。

CAREER INTERVIEW
#04

キリンホールディングス株式会社 R&D本部 キリン中央研究所
2011年入社
出身:農学部 生命農学研究科

KEYWORD

基礎研究/応⽤研究/サプリメント/⽤途開発/商品化

2011年4月(入社1年目)〜

キリンホールディングス株式会社
フロンティア技術研究所

新たな免疫調節素材と向き合い、基礎研究から生産までの全プロセスを経験する。

麹菌から新たに発見された、免疫調節素材の機能評価や生産方法の開発に従事しました。免疫細胞を用いた基礎研究から、ヒト臨床試験や処方開発などの応用研究、培養方法の開発まで幅広い業務を担うことで、専門性と実験スキルを習得。研究開発におけるひと通りの流れも学べました。美肌などのなじみのない分野で苦労したこともありましたが、世の中にまだないものを自分たちで生み出す喜び、モノづくりの喜びを体感することができました。

2016年6月(入社6年目)〜

キリンホールディングス株式会社
健康技術研究所

美容サプリメントの開発に取り組む。社外の視点を知り、見える世界を大きく広げる。

麹菌から生まれた免疫調節素材の開発方向性を美容に絞り込み、サプリメント開発に取り組みました。具体的な業務は、工場での試作検討、製造コストの試算、機能性表示の活用を見据えたヒト臨床試験の実施、研究成果の社外発表など。ところが、連携していた事業会社の事情で製品化は断念。ひとつの製品を世に出すことの難しさを思い知りました。一方で、社外では賞に選出されるなど評価が高く、対外的にアピールすることの重要性や、世の中に目を向ければ見える世界が大きく変わることを知りました。

2017年4月(入社7年目)〜

キリンホールディングス株式会社
飲料技術研究所

炭酸素材の可能性を幅広い領域で探る。これまでにない経験が連続した、貴重な3年間。

どんな飲料にでも炭酸を付加できる炭酸素材についての新規事業開発を行いました。主な担当は、素材の生成メカニズム解明と、食を超えたヘルスサイエンス領域、医療領域、美容領域での新たな用途開発。オープンイノベーションを活用し、さまざまな分野の協業先と共同開発に取り組みました。それまでに経験のない開発色の濃い部署だったため、根本的な仕事への取り組み方やスピード感など、大きく視野が広がったターニングポイントと呼べる3年間です。また、気体化学の専門性が身についたほか、専門外だったプラント設計に触れたり、多くの人脈を築けたり、日本各地を飛び回ってお客様の生の声を収集したりと、貴重な経験をいくつも重ねることができました。

2020年4月~(入社10年目)〜

キリンホールディングス株式会社
キリン中央研究所

麹菌由来美容素材をついに商品化。世に出た商品を、さらに育てるフェーズも経験。

麹菌由来美容素材の開発に再び従事。この素材の生産系を構築し、製造体制を整備することによって、共同開発先である株式会社ファンケルに原料として提供しています。長年開発に携わってきた素材をついに商品化することができ、粘り強く続けることの大切さを実感しています。また、免疫機能を維持させるプラズマ乳酸菌の開発にも取り組んでいます。プラズマ乳酸菌の安定製造や生産効率向上のために製造条件の見直しを行っているほか、新たな商品開発におけるアセスメントや課題解決も手がけています。すでに上市されている商品・ビジネスを育てていくフェーズと、基礎研究知識も必要とされる商品開発業務を同時に経験できています。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

「入社から10年の間に、研究成果を商品として世に出したい」。そんな想いを大切にしてきました。企業で研究に従事するからには、基礎研究に没頭するだけではなく、商品としてその成果を世の中に上市することでお客様に貢献したいと考えたからです。思い描いた通り、基礎研究から応用研究、商品開発までの一連の流れを経験することができましたが、これからは上市された商品を育て、ビジネスとして大きくしていくことにも挑みたいと考えています。そのためにも、ビジネスに必要な経営やマネジメントのスキルが必要です。さらに経験を重ねながら、新しいものを生み出すこと、新しいものを生み出せる人材を育てることに力を注ぎたいと思います。

これから挑戦したいことは?

小学生の頃から、バイオテクノロジーを通じて世の中に新たなものを生み出し、驚きと感動を与えることが夢でした。キリンに入社して新たなものを生み出すことはできましたが、まだまだ驚きと感動は与えきれていないと思っています。これからも研究開発を通じて、長年の夢を叶えられるような業務に携わりたいですね。また、研究開発した素材や商品を埋もれたままにせず、お客様にきちんと知ってもらい、しっかりと育てていくことにも取り組みたいと考えています。

応用研究コース(培養・精製)

協和発酵バイオ株式会社 生産技術研究所
2017年入社
出身:農学生命科学研究科 応用生命工学専攻

KEYWORD

培養/ベンチャー出向

2017年4月(入社1年目)〜

協和発酵バイオ株式会社
つくば開発センター
バイオプロセス開発センター/
R&Iセンター
イノベーションユニット

入社動機に合致したテーマのもと、研究開発に従事。入社3年目で実を結ぶ。

有用な物質を生産するための、新規バイオプロセスの研究開発に携わりました。私の入社動機は「微生物の力を活かしたモノづくりで、世界の人々に貢献したい」。その動機にぴったり合致する研究テーマを与えられ、高揚したことを今でも鮮明に記憶しています。実を結ぶケースはそう多くはなかったのですが、様々な角度から発酵による物質生産を追究する中で、企業における研究者としての基礎が身に付きました。幸運にも入社3年目でアミノ酸の一種「テアニン」を高生産する菌株の育種に成功し、論文執筆や記事投稿を経験することができました。

2020年7月(入社4年目)〜

国内バイオベンチャー

バイオベンチャーへ出向。新しい文化に触れ、熱量を感じ、ありたい研究開発像を描く。

グループ外の国内バイオベンチャーに出向しました。担当したテーマは、同社が保有する技術の強みを活用した新規バイオプロセスの研究開発。一社員としてどっぷり身を置いたことで、ベンチャー企業の研究開発への取り組み方や特有の風土や文化、熱量を肌で感じることができ、大いに刺激を受けた1年となりました。この経験は、研究開発における俯瞰的な視点の獲得に役立つとともに、自身の中でありたい研究開発像を持つ良いきっかけになりました。また、同社が推し進める魅力的なテーマに人が次々と引き寄せられていく様子を目の当たりにし、テーマ設定の重要性を身に染みて感じました。

2021年6月(入社5年目)〜

キリンホールディングス株式会社
R&D本部
キリン中央研究所

多様なバックグラウンドを持つ社員に囲まれ、研究所での刺激的な日々を送る。

バイオベンチャー出向時に検討していた案件を引き続き担当し、さまざまな角度から可能性の追究を行いました。実験業務以外では、会社の垣根を越えたワーキンググループや研究所内の新規テーマ提案発表会などに積極的に参加し、研究開発テーマの探索・提案にも力を注ぎました。企業で求められる研究とは一体どういったものなのか真剣に考える機会となりました。キリン中央研究所では多様なバックグラウンドを持つ社員がヘルスサイエンスに留まらない幅広い領域で研究に勤しんでおり、短い期間ながらも学びの多い刺激的な日々を送ることができました。

2022年2月(入社5年目)〜

協和発酵バイオ株式会社
生産技術研究所

実生産を見据えたプロジェクトに、チームを率いて挑む。その先にあるのは、世界への貢献。

独自の発酵技術を活用した医薬品の新規バイオプロセスの研究開発を担当しています。これまでに経験した、「1テーマ1人」の個人プレー色が強い萌芽的な研究業務とは異なり、数名のメンバーを率い、チーム一丸となってプロセス実用化を目指しながら、タイトなスケジュールの中で奮闘しています。実生産を見据えた大きなプロジェクトなのでプレッシャーはありますが、成功の暁には発酵の力で世界の人々に貢献できるという点でやりがいは格別です。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

入社動機でもある「微生物の力を活かしたモノづくりで世界の人々に貢献したい」という想いを、ぶれることなく大事にしています。この想いは、企業で微生物によるモノづくりを研究していた父の影響で、小学生の時から抱き続けてきたものです。その実現のため、種を生み出す部分である基盤研究をベースにしつつ、生産技術研究やビジネス開発など必要に応じて多面的に経験を積むことで、「バイオモノづくり人材」としてのキャリアを形成していきたいです。

これから挑戦したいことは?

現在担当の医薬品開発プロジェクトには大きな可能性があると感じており、当プロジェクトの成功に向けて、まずは基本プロセスの確立とプラント導入を成し遂げたいです。そうすることが、「微生物の力を活かしたモノづくりで世界の人々に貢献したい」という想いを実現する近道だと考えています。将来的には得られた経験を土台に、キリンの幅広い活躍フィールドの中で必要なスキルを習得し、現在のテーマと同じくらいに魅力的なテーマを自ら生み出せるような人材になりたいと考えています。

THAI KYOWA BIOTECHNOLOGIES CO.,LTD.(出向)
2013年入社
出身:工学研究科 物質エネルギー化学専攻

KEYWORD

精製/海外/特許・知財

2013年4月(入社1年目)〜

協和発酵バイオ株式会社
生産技術研究所
精製プロセス開発グループ

新素材の製造プロジェクトで海外へ。うまく進まなかった悔しさを、その後の糧に。

1年目にオリゴ糖新素材の精製プロセス開発に従事しました。2年目が始まるとすぐ、新素材の外部委託製造のプロジェクトに関わることに。右も左もわからないまま、海外へ3か月間の派遣となりました。製造先では思いがけないトラブルも多く、すべてが思い通りとはなりませんでしたが、この時の挑戦心と悔しさは大切な原体験。今でも私の重要な指針となっています。

2015年4月(入社3年目)〜

協和発酵バイオ株式会社
生産技術研究所 精製プロセス開発グループ/
R&Iセンターイノベーション防府ユニット
精製プロセス開発グループ

世界初の結晶化技術を見いだし、特許を取得。共同研究の成果に心を躍らせる。

ヒトミルクオリゴ糖の新素材に関する高効率な精製プロセスを開発すべく、結晶化の研究に注力しました。ある化合物に対しては、世界で初めて結晶化を可能とする技術を見いだし、複数の特許を取得することができました。得られた結晶はさらにパートナー企業との共同研究を行い、単結晶X線構造と結晶転移のメカニズムが解明された時はとてもワクワクしました! この頃から、結晶に関する特許業務に従事することが増え、自社製品を他社特許から守るために知財グループと仕事をすることも多くなりました。私自身、とても興味のある「結晶」をキーワードに、パートナー企業や知財グループとのつながりが広がっていくことがとても楽しかったですね。

2019年4月(入社7年目)〜

協和発酵バイオ株式会社
生産技術研究所
精製グループ

タイの工場立ち上げに参加。精製プロセスの確立を牽引し、最適な装置設計に力を注ぐ。

タイにヒトミルクオリゴ糖工場を立ち上げるプロジェクトに、精製グループリーダーとして従事しました。精製プロセスのスケールアップ能力や品質を確認するため、メンバー総力でパイロット試験を繰り返し敢行。また、工場に導入するための装置設計では、メーカー試験をはじめ、熱負荷シミュレーション、回収率計算などの結果をもとに設計チームと協力して案を練り上げていきました。ところが、設計が大幅に進んだ後に、仕様を変更せざるを得ない事態が発生。その際には客観的視点の必要性だけでなく、私自身の思いも含めて設計チームに丁寧に説明。結果として、プロセスとエンジニアリングの両方の目線から、最適な装置設計が可能となりました。

2022年2月(入社9年目)〜

THAI KYOWA BIOTECHNOLOGIES CO.,LTD.(出向)

タイヘ。手がけた工場の実稼働に感動。安定製造に向けて、日々の奮闘を続ける。

ヒトミルクオリゴ糖工場をついに実稼働させるため、タイ事業所で勤務することとなりました。工場の装置をイメージ通りに運転させるためのプログラムづくりにも初めて携わりました。設計チームとの議論は非常に白熱しましたが、その甲斐あって、チーム全員で築いた技術、装置、プログラムがひとつとなり、実際に工場が動く姿を見た時は本当に胸が熱くなりました。現在も、安定製造に向けて日々奮闘しています。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

「自ら学び、自ら楽しむ」ことです。私は難題に対して最善手を模索し続け、その都度、成功ビジョンをアップデートすることを意識しています。そのためには、物事をよく知ることが必要不可欠。その学び自体を楽しむことで、新たな環境やキャリアにも臆せずチャレンジできると思っています。また、その楽しみをチームメンバーに共有することも心がけています。チームの気持ちが同じベクトルを向き、メンバー自身が安心して楽しめる状態となる時こそが、チームの力が最大限に発揮される状態です。その一助に私はなりたいと日々思っています。

これから挑戦したいことは?

「興味を持つ→知る→楽しい」のサイクルを増やす一環で、最近、大学で学び損ねた数学分野に興味を持って勉強しています(たとえば、複素関数論、関数解析学、グラフ理論など)。これらを基礎として、研究面ではシミュレーション解析や統計解析などにもっと強くなりたいです。また、自社が特に注力する健康機能素材分野において、プロセス・エンジニアリング両者の目線から、常に新たなモノづくりにチャレンジしたいです。

生産・品質保証・技術開発コース

メルシャン株式会社 藤沢工場 技術課
2013年入社
出身:理工学部 化学科

KEYWORD

⽣産・技術開発/家庭⽤ビールサーバー/産休・育休/キャリア/⼯場

2013年4月(入社1年目)〜

キリンホールディングス株式会社
R&D本部
パッケージング技術研究所

容器の基本を学び、「KIRIN Home Tap」の開発へ。世にないものを生み出すダイナミズムを味わう。

入社2年目までは容器の評価(強度試験や寸法のばらつき度合いの解析など)を担当。キリングループで取り扱う容器の基本を学びました。3年目以降、念願だった開発系のチームにて、家庭用ビールサーバー「KIRIN Home Tap」の開発を担当。経験のない家電製品の開発というだけで大変でしたが、周辺部材の設計・選定や、取扱説明書の作成、ビール専用PETボトル充填ラインの立ち上げに関わるなど、マーケティング部や調達部、工場と連携して「まだ世の中にないもの・サービス」をつくりだすダイナミックさや、多くの反響を得られるよろこびを常にやりがいとして感じていました。

2017年10月(入社5年目)〜

産休・育休

産休・育休を経験。先輩の体験談を聞く機会を活かし、復帰イメージに基づいて入念に準備。

子どもが1歳の4月になるまで育児休業を取得しました。復帰前に、職場リーダーとの面談やキャリアワークショップで先輩社員の体験談を聞く機会があったおかげで、ある程度自分の復職後の働き方を想定し、準備を整えた上で復帰できました。

2019年4月(入社7年目)〜

キリンホールディングス株式会社
R&D本部
パッケージング技術研究所

サーバー開発案件にこれまでの経験を活かす一方で、新たな活躍の舞台も模索。

休業前と同じく「KIRIN Home Tap」の担当として復帰。お客様から集まったご意見などを踏まえた改善を進めていました。また、これまでの経験を活かして他のサーバー開発案件にも関わり、新たな案件であれば「どんなサービスで、どんなビールサーバーが必要なのか」をマーケティング部とディスカッションしながら具体化したり、ビールサーバーに共通する課題の対応策を検討したりしていました。やりがいはとても大きかったのですが、入社以来ずっと同じ部署にいたこともあり、「自分はこのままでいいのかな?」「せっかく大きな会社だから、もっといろいろな経験を積んでみたい!」という想いが膨らみ、上司とのキャリア面談でそのことを伝えました。

2020年4月(入社8年目)〜

メルシャン株式会社
藤沢工場
技術課

まったく経験のないワインの世界へ。仕事だけではなく、人生の豊かさにもプラスが。

ワインの原料となる濃縮果汁の需給管理や、発酵レシピの管理、工程やコスト改善、新商品への対応などを行っています。これまでと勤務会社が違ううえに工場勤務の経験もなく、さらにワインをほとんど飲んだことがない状態からのスタートだったので不安も大きかったのですが、知識や経験が豊富な人と一緒に仕事を進めたり、自宅でもいろいろなワインを楽しんでみるうちに、できることが増えてきました。自分が思っていたよりも劇的な環境変化でしたが、仕事からプライベートの乾杯までずっとビール一辺倒だった自分が、藤沢工場に赴任したことをきっかけにワインに対する理解が深まり、仕事の知識やスキルだけではなく人生の豊かさにもプラスになったと思っています。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

数年後にありたい姿と自分のやりたいことを並べて、目標と現状に隔たりがあれば、なぜそうなりたいのか、どうやったらその隙間を埋めることができるか、仕事とプライベートの両面から考えてキャリアを描くようにしています。ただし、すべてが思い通りになるとも限らないので、ありたい姿は数年に1度見直しながら、自分の目指す姿をブラッシュアップしています。

これから挑戦したいことは?

これまで、原料、中味、容器、ビールサーバーとさまざまな分野を経験してきました。どの分野でも「どうやったらお客様に喜んでいただけるか?」という観点で、コストとバランスを取りつつ技術的な工夫を重ねてきましたが、これからは決まった商品の枠内だけで考えを巡らせるだけでなく、この取り組みをさらに深化させ、新しい商品やサービスを生み出すことにも興味を持っています。今後は、お客様のニーズの根元を捉えるためにマーケティングの知識や経験も積んで、いつかお客様のハートをがっちりつかむヒット商品を生み出したいと思っています。

キリンビバレッジ株式会社 SCM部 企画担当
2005年入社
出身:生命農学研究科

KEYWORD

⽣産・技術開発/製造/品質保証/本社/商品開発/SCM

2005年4月(入社1年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
舞鶴工場
製造担当

変化の嵐の中で、周囲と力を合わせて達成する喜びを知る。

安全・安心な商品を、安定的に低コストでつくるために製造方法の改善を行いました。工場勤務はルーチンワークのイメージがありますが、製造担当は毎日が変化の嵐。当時は年に約40品もの新商品に対応していました。その分、立ち上げに奔走した商品がついに量産された時や、店頭に並んでいるのを見た時の達成感は格別。1人ではできない仕事を、周囲を巻き込みながら達成していく喜びも知りました。

2007年4月(入社3年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
分析評価センター

経験の少ない理化学分野で、チームリーダーとして活躍。論理性を身につける。

お客様から何らかのご指摘を受けた商品について、劣化の原因推定や香気成分の特定などを行う新たな分析法を立ち上げました。チームリーダーとして業務を牽引しながら、分析データバンクの拡充や、お客様対応を行う営業担当のための説明会も開催。経験の少なかった理化学分析に挑戦することで、原理原則を1から学び、メンバーや営業担当に論理的に伝えるスキルを身につけることができました。チームの年齢が近かったため、スポーツや飲み会などのプライベートも充実していました。

2009年10月(入社5年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
品質保証部

海外を舞台にした品質向上のための取り組み。交渉を通じて度胸も身につく。

輸入品の品質を守るためのさまざまな業務に従事。海外会社における品質規定の立ち上げ、社告回収などのクライシス対応、ISO認証取得のための取り組みなど、1年のうち3か月は海外で過ごすエキサイティングな日々でした。グループ会社や取引先企業の役員クラスと仕事をする機会が増え、度胸も身につきました。一方で、輸入品のトラブル解決にあたっては、現地がなかなか動いてくれないことも。さらに深く生産指導に関わり、品質の高い商品をお客様に届ける仕組みをつくりたいと思うようになりました。

2012年4月(入社8年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
生産部
生産管理担当

安全・安心を届けるための仕組みを構築。語学や経営にも学びを広げる。

新商品立ち上げのための基準作成や生産立ち合い、工場では対処しきれないトラブルへの対応、新規製造工場の立ち上げなど、安全・安心な商品をお客様にお届けするための仕組みづくりに従事。また、技術系社員の育成に関するプロジェクトにも関わりました。同年代が多い部署で切磋琢磨し、今につながる長い付き合いの仲間に巡り会えました。また、オーストラリアのLION社への短期研修や、新規事業提案の研修であるビジネスカレッジなど、技術以外の勉強を始める機会にも恵まれました。

2014年4月(入社10年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
商品開発研究所
飲料開発担当 兼
嗜好リサーチ担当

初めて商品開発を担当。炭酸の専門家へと成長し、心から開発を楽しむ。

10年目にして、経験したことのなかった商品開発を担当。炭酸の専門家になろうと決意し、多くの人を巻き込みながらさまざまな取り組みを行い、複数の特許取得や社内賞の受賞を果たしました。メッツや「世界のKitchenから」といった酸性飲料の処方開発、お客様の嗜好調査、炭酸飲料の噴き出しと抑制についての研究、炭酸感の研究など、新商品開発とそのための技術開発が心から楽しみました。プライベートでは第2子が生まれ、育児休暇を取得。約1か月間、3食の献立を考えて料理することに四苦八苦しました。

2016年10月(入社12年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
生産部
企画総務担当

これまで以上に広い視野から生産戦略を策定。念願だった輸入品の品質向上にも着手。

技術系部門におけるチャンスや課題を見つけ、社内外を大きく巻き込みながら実現・解決していく役割へ。中長期の生産戦略策定、製造設備への設備投資計画の策定、製造委託工場との費用交渉、ボルヴィックの新商品対応・品質管理、海外グループ会社の窓口、人材育成計画の策定や採用活動など、非常に幅広い業務を経験しました。また、念願だった輸入品の生産窓口となり、品質のための仕組み構築やトラブルの再発防止など、試行錯誤しながらも現地との協力体制が築けたことに達成感を感じました。

2020年4月(入社16年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
SCM部 企画担当

自ら手を挙げ、変化の時代にふさわしいサプライチェーンの構築に従事。

物流環境が大きく変わる中、その変化に対応できるサプライチェーンを構築したいと志望し、SCM(サプライチェーンマネジメント)部創設のタイミングで企画担当のリーダーになりました。戦略の策定・実行、新技術・システムの導入、人財育成プログラムの策定・運用、海外物流対応、組織活性化など、チームや関係部門と協力して課題を整理し、「中長期」「連携」「主体性」をコンセプトに取り組み、成果を創出。個性豊かなチームメンバーとともに、ポジティブ&チャレンジをキーワードに試行錯誤しています。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

経験したことのないチャレンジでも、自分にできること、貢献できることは何かを考え、行動し、周囲の協力を得ていけば、達成できると考えています。また、どんな仕事にも、やってみれば楽しさがあります。自分が「楽しめそう」「面白そう」と感じたことに挑戦する機会を意識して増やすことで自分の幅を広げるようにしています。これからも、いろいろな人と話し、読み、経験し、挑戦しながら、もっと楽しく仕事をしていきたいと考えています。

これから挑戦したいことは?

以下の3つを継続してやっていきたいと考えています。 ①周囲の人の成長を支援したい(家庭も仕事も)。 ②経営や研究など、新しい分野に挑戦し、成長したい。 ③自然や環境をテーマにしたCSVを仕事で実現し、社会に貢献したい。

キリンビバレッジ株式会社 湘南工場 製造担当
2002年入社
出身:理学府 生物科学研究科

KEYWORD

生産技術/ヘルスサイエンス事業/マネジメント

2002年4月(入社1年目)〜

キリンビール株式会社
仙台工場
品質保証担当

「お客様本位」「品質本位」を体現する先輩たちを通じ、キリンのDNAを体感。

工場で丹精込めて造った製品の品質保証や、工場全体の品質基盤づくりにつながるISO関連業務などを経験しました。思い出深いのは、大きな設備トラブルへの対応です。入社間もない私もチームの戦力として真剣な議論に加わり、品質に一切の妥協を許さない先輩たちの姿勢に触れて、KIRINのDNAである「お客様本位」「品質本位」を体感することができました。

2005年10月(入社4年目)〜

キリンビール株式会社
神戸工場
パッケージング担当

2009年10月(入社8年目)〜

キリンビール株式会社
横浜工場
パッケージング担当

パッケージング担当として基本の大切さを学び、本質を見つめて動くことで震災危機を乗り切る。

容器にビール類を充填包装するパッケージング担当へ。日々、新たな課題が発生する製造現場では、その課題を多くの方々とスピーディに解決することが必要です。その過程で、「原理原則」や「三現主義」といった基本の大切さを学ぶことができました。

2011年には東日本大震災が発生。私が初仕事をした仙台工場が、お世話になった多くの方々とともに被災しました。さらに、当時の配属先だった横浜工場も一部が被災。商品を供給できないリスクに直面しました。「早期に、安定的に商品をお届けすること」というただ一点を目指して、私たちは総力で対応。固定概念の見直し、ルールの改善、体制変更などできるすべてを実施し、横浜工場では過去最大の生産数量を達成しました。この危機を通じてチーム力の重要性を痛感したほか、前例ではなく「何が大切か」という本質に立ち返って動くことの意義を学びました。

2013年4月(入社12年目)〜

キリンビール株式会社
生産部
生産管理担当

新たなフラッグシップを生み出す挑戦の中で、自分自身の価値観を見つめ直す。

全国のビール工場の取りまとめをする本社業務へ。生産戦略の策定や新商品対応、新製法・新技術の開発などを手がけました。印象的だったのは、生産部門としてクラフトビール事業を担ったこと。KIRINの新たなフラッグシップを生み出すチャレンジでもあり、仕事の進め方がそれまでとはまったく異なりました。その中で、世の中のトレンドやお客様のニーズと、自分の考えの間に大きなギャップがあることに気づき、自身の価値観を見直すきっかけとなりました。

2015年4月(入社14年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
湘南工場
製造担当・品質保証担当

2018年4月(入社17年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
技術部

業績悪化と大きなトラブル。追い込まれた状況を、「選択と集中」によって現場力で脱する。

かねてから興味を持っていた飲料事業へ。よりよい工場へと改善すべく、私がまず行ったのは課題の「選択と集中」。いち早くやるべきこと、現場のメンバーがやりたいことに集中して一丸となった結果、3年後には品質向上、生産数量向上、数十億円のコスト削減を実現。「選択と集中」の重要性と、課題に対する答えは現場にあるということをあらためて感じました。

その後、本社部門のキリンビバレッジ株式会社技術部へ異動。20年にわたって稼働する、数十億円の生産ラインを更新。事業全体を俯瞰する貴重な経験となりました。中長期の技術戦略・設備構想の立案や、新技術や設備の工場導入の担当となり、飲料生産ラインの老朽化が進んでいたことから更新を立案しました。ひとつのラインに数十億円がかかり、今後20年は稼働するものであるため、検討すべき問題が山積。「事業戦略と合致しているか」「利益は向上できるか」「CSVに貢献できるか」など、短期と中長期の両視点から、事業全体を俯瞰して考える貴重な経験になりました。また、この時期に社内の「経営スクール」に参加。1年がかりで学んだ戦略策定の重要性や財務知識(ビジネススキル)は、実務にも非常に役立ちました。

2020年4月(入社19年目)〜

協和発酵バイオ株式会社
山口事業所
製造部

「三現主義」で進めた再生プロジェクト。家庭との両立を通じて、新しい「働きがい」に出会う。

医薬原薬や健康食品を製造するヘルスサイエンス事業での業務。KIRIN横断の再生プロジェクトにおいて、私は製造現場の改革・改善を行う役割として携わりました。現場・現物・現実の「三現主義」を最も重視しながら、業務を進めた結果、品質の改善、安定生産、事業利益の改善ができました。この過程で、物事には「変えないといけないこと(変化をしていくこと)」と「変えてはいけないこと(大事にし続けること)」のだと強く認識しました。中長期の計画の立案や日々の業務において、この点を中心に物事を捉え、業務をとり進めるようになりました。また当然ですが、未経験であったヘルスサイエンス領域での業務であったこともあり、自分だけできる業務はなく沢山の方々に支えていただきました。多くの仲間・チームが一つひとつ役割を担い、紡いでいく・連携していく尊さを感じました。

この期間に妻の仕事の関係で、約2か月子供と2人で生活することになり、職場の協力のもと働き方を変えて業務をしました。リーダーや仲間に感謝するとともに、この期間で今までと異なる「働きがい」を感じることができました。この「働きがい」を感じることは、働く人にとってとても重要なことであるので、職場環境をつくっていきたいと思いました。

2022年4月(入社21年目)〜

キリンビバレッジ株式会社
湘南工場
製造担当

自らの検討不足が招いたラインの課題を、さまざまな垣根を超えたOne Teamで解決。

新ラインが稼働して間もない4月に工場着任。そのラインこそ、かつて私自身が企画したものでした。稼働中のラインを見て喜んだのも束の間、検討不足によるさまざまな課題が露呈しており、製造現場の努力でなんとか製造できている状況でした。早急に改善するため、課題の整理と対応策をチームで協議。多くのメンバー、本社関係部署、設備メーカーとOne Teamになって解決に取り組みました。結果として3か月後には安定稼動にこぎつけ、今では計画を上回る生産性を実現。この経験によって、職場や会社、与えられた役割などの垣根を超え、One Teamで取り組む重要性を学ぶことができました。現在の私は、飲料事業におけるヘルスサイエンス領域の拡大に向け、新たなラインや物流設備を立上げるプロジェクトに取り組んでいます。このプロジェクトにもOne Teamで挑み、成功させたいと思います。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

具体的な業務ではなく、「自分がどんな人になりたいか」という将来の姿を考えるようにしています。そのイメージを現在の業務に照らし、「得られる経験やスキルが、イメージに近づくためにどう役立つか」を見出します。日常的な業務は役割を果たすことがミッションですが、自分自身の価値向上につながる点を見つけることで、さらに前向きに取り組むことができるのだと思います。また、日常生活において「壁をつくらないこと」も大事にしています。分野にとらわれず、さまざまなことに興味を持てば見聞が広がり、新たな知識・知見の習得にもつながります。それが、自身の可能性をさらに拡げることにもなると思っています。

これから挑戦したいことは?

これまでのキャリアでキリンビール、キリンビバレッジ、協和発酵バイオの3社を経験し、製造現場から本社部門まで、さまざまな役割を務めてきました。数々のチャレンジがあり、厳しくもありましたが、結果的にはたくさんの成長機会を得ることができたと感じています。いずれは、まだ経験できていない海外業務に挑み、異文化でさらに自己成長を果たしたいですね。また、KIRINが新たに取り組んでいるヘルスサイエンス領域は、人生100年時代のお客様に「よろこびがつなぐ世界」を届ける事業だと思っています。このヘルスサイエンス領域の飛躍的な成長に携わることで、自分自身の人生100年も元気に楽しく、成長しつづけることができれば最高です。

エンジニアリングコース

滋賀工場 エンジニアリング環境安全担当
2003年入社
出身:化学工学専攻

KEYWORD

エンジニアリング/設備導⼊/⼯場新設/海外/マネジメント

2003年4月(入社1年目)〜

キリンエンジニアリング株式会社
福岡事業部

工場の大規模リニューアル。キャリアのスタート直後から、仕事のスケールを実感。

約半年間の研修を終えた後、キリンエンジニアリングに出向し、福岡工場リニューアルチームに配属されました。約3年間をかけて、福岡工場をリニューアルするという大規模なプロジェクト。私の初仕事は、新しく設置する100台以上のポンプの能力選定と、タンクや配管を洗浄するための設備を作り上げること。この福岡工場のリニューアル工事では全国から優秀なエンジニアが集まっていたため、先輩方から設備設計を教わり、短期間で多くのことを吸収できました。

2004年4月(入社2年目)〜

キリンビール株式会社
生産技術部
エンジニアリング第1グループ

燃料転換プロジェクトに従事。新たなビジネススキーム構築を手がけ、活躍領域の広さを知る。

ビールの製造や設備洗浄には蒸気が必要です。それまでは重油ボイラで蒸気を製造していましたが、全工場のボイラを小型のガスボイラに入れ替えるプロジェクトが立ち上がりました。私は入社2年目からこの業務を担当。設備能力の選定や技術的な検討に加え、燃料を重油からガスに転換することでCO2の削減とコストダウンを達成するため、商社との合弁会社を設立しました。当時画期的だったこのビジネススキームは現在も続いており、他の設備にも展開されています。また、本社に在籍したことで全工場のエンジニアはもちろん、部門を超えて人脈が広がり、キリンという会社におけるエンジニアの重要性を実感しました。

2007年4月(入社5年目)〜

キリンエンジニアリング株式会社
神戸プラント部

多種多様な設備導入を通じて、プラントエンジニアリング技術をさらに高める。

神戸工場のエンジニアリング技術員として、数億円規模から小規模まで、数多くの設備投資案件を担当しました。現在、神戸工場の至るところで私が担当した設備が稼働しています。初期検討から工事まで、困難を乗り越えながら進めた設備が立ち上がる達成感を、力を合わせたメンバーと共有できることに喜びと充実感を感じていました。また当時、国内ビール工場No.1の省エネを誇った神戸工場で、さらなる省エネ推進を通じて製造プロセスを深く理解できたことが、後のLION社での技術貢献にもつながっています。

2011年10月(入社9年目)〜

キリンビール株式会社
滋賀工場
エンジニアリング担当

工場の新設を担当。さらに経営リテラシーや英語のスキルなど、研修を通じて自分を広げる。

キリンビール滋賀工場のサイト内に、キリンビバレッジの工場も立ち上げるプロジェクトを担当しました。経験を存分に生かしながら、既存建屋の整備やエネルギー供給設備の計画、各所轄官庁との協議、スキームの構築などを進めていきました。また、経営や語学など、エンジニアリング以外の知識やスキルの習得にも注力。オーストラリアとの人材交流プログラムにも参加しました。子どもが小さく、業務も多忙だったために研修には苦労しましたが、習得した知識と人脈、そして最後までやり抜く力は今に活きています。

2014年4月(入社12年目)〜

LION Engineering Manager

欧米式の仕事環境に戸惑いながらも、海外でのエンジニアリング業務を成功させる。

オーストラリアにあるLION社に出向。LIONにいる約5000名の社員のうち、キリンからの出向社員はわずか8名。エンジニアに至っては私1人だったため、エンジニアリング部門はもちろん、製造部門、生産効率化企画部門、さらにはキリンとの人材交流の企画など、幅広い業務を担当しました。経験したことのなかった欧米式の仕事には戸惑うことばかり。しかし、キリンで培った技術や知見を持ってアプローチを重ねるうちに少しずつ信頼を獲得し、大規模な共同プロジェクトを実施するに至りました。この期間に学んださまざまなマネジメント手法は、現在の部署でも活用しています。

2017年10月(入社15年目)〜

キリンビール株式会社
生産部 設備担当

これまでの学びを総動員し、全社設備投資戦略を立案する。

キリンビールの本社生産部において、全9工場の設備の取りまとめを担当しました。ちょうど中期経営計画を策定するタイミングだったため、着任して早々、キリンビールの中長期設備投資計画を立案。世の中の環境変化や市場動向、工場の生産体制や設備の状況を踏まえ、これから会社として注力するポイントや、必要な設備投資・設備保全について関係部門と協議を重ね、中長期設備構想としてまとめ上げました。

2019年1月(入社17年目)〜

キリンビール株式会社
滋賀工場
エンジニアリング環境安全担当

チームマネジメントを学ぶ。チームでの目標達成と、メンバーの成長が何よりのやりがい。

エンジニアリング環境安全部長として約20名のメンバーをマネジメントするほか、エンジニアリング、環境、安全部門の責任者として業務を行っています。リーダー業務は予想外の連続ですが、メンバーひとりひとりがいきいきと働き、力を存分に発揮できる環境を整えることが特に重要だと考え、その実現に向けて奮闘中。また、滋賀工場の将来を見据え、さまざまな計画の立案と実行も進めています。滋賀工場のエンジニアリング環境安全担当は若いメンバーが多いのですが、とてもチームワークがよく、活気があふれています。このメンバーで仕事ができる喜びを感じながら、メンバー育成や将来に向けた設備の導入、環境の変化に合わせた部門の仕組みづくりを行っています。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

キャリアについて中長期の視点で目標を掲げ、業務や学習を通じて自分自身のスキルを伸ばすことです。環境変化が速い時代だからこそ、今の自分の考えに固執せず、自分の周囲にあるよいものを常に取り入れていくよう心掛けています。入社した時には、このような多彩なキャリアは想像できませんでした。新しい場所で新たなことを学び、そして職場や家族など周囲の方々に支えられて、人として成長する機会を頂いたと感謝しています。

これから挑戦したいことは?

エンジニアリングのキャリアの延長線上として、キリングループの新規事業の開発や発展に携わってみたいと思います。これまでのキャリアでは、新しい場所に赴任するたび、初めてのことに挑戦してきました。新しい場所や知見、文化に触れ、経験を積み重ね、視野を広げることに充実感を感じています。これからも、自分にとって未知の分野に積極的にチャレンジすることで成長につなげたいですね。

キリンビール株式会社 技術部
2009年入社
出身:環境科学研究科 環境科学専攻

KEYWORD

エンジニアリング/省エネ・環境/本社/産休・育休/CSV

2009年4月(入社1年目)〜

キリンビール株式会社
福岡工場エンジニアリング担当

たったひとつのバルブから始まった大失敗。生産現場の責任を痛感。

製品を容器包装に詰めるパッケージング工程の設備改善・省エネルギー推進を担当しました。業務を通じて、生産現場で大切な考え方やエンジニアリング業務の基礎・基本を学ぶことができました。その中で入社1年目にバルブの仕様を間違えて選定し、製造を止めてしまうという一生忘れられない失敗を経験。このバルブをきっかけに、設備選定の重要性や、生産全体へ及ぼす影響の大きさなどを痛感しました。

2012年4月(入社4年目)〜

キリンビール株式会社
エンジニアリング部
環境・エネルギー担当

さまざまなビール工場の省エネルギーを推進。共通した原理・原則を見出す。

本社にて、キリンビール9工場の省エネルギー推進を担当しました。同じ製品を製造していても、工場によって設備やエネルギー効率は異なります。そのような中で、どうすれば全工場が最小限のエネルギーで製造できるのかを検討しました。また、省エネを現場・現物・現実の三現主義で理解し改善すべく、名古屋工場に2週間滞在。設備や条件が異なっても、共通するエネルギー使用の原理・原則を学を学びながら、本社としての役割で省エネを実現していきました。

2013年1月(入社4年目)〜

キリン株式会社
環境推進部(事業環境担当→環境情報担当)

環境への取り組みをさまざまな媒体で広報。生み出した価値の届け方を学ぶ。

キリンビール、キリンビバレッジ、メルシャンにおける環境への取り組みを、お客様へお伝えする業務を担当。WEBやSNS、雑誌、工場見学、社外イベントなどさまざまな媒体を通じて、キリンの取り組みをいかにわかりやすく伝えるかに悩みました。WEBサイトの改造を検討したり、展示会でお客様に対面でご説明したりと、技術系職場にはない業務を経験することができました。また、「方針・ビジョンを策定する」「取り組みを行う」「広報する」という一連の活動を貫いて初めて、生み出した価値をお客様にお届けできるのだと学びました。

2014年11月(入社6年目)〜

産休・育休
(第1子)

初めての出産・育児。わが子とゆったり過ごしながら、仕事にはない刺激を受ける。

初めての出産・育児に戸惑いながらも、子どもとゆったり過ごすことができた貴重な時間でした。子どもと一緒に地域の子育て広場に飛び込んでみたり、何カ所も保育園の見学に行ったりと、仕事とは全く違う環境からいろいろと刺激を受けました。職場復帰前には夫と家事・育児の分担を決めたり、送迎を意識した生活時間を試してみたりと準備をしました。

2016年5月(入社8年目)〜

キリン株式会社
CSV推進部

環境をテーマに、CSV戦略を策定・実行。業務の対象がグループ全体へ。

環境をテーマとしたCSV戦略を策定し、取り組みを推進しました。具体的には、キリングループの事業に不可欠な生物資源の持続性を高める取り組みとして、「生物資源利用行動計画」の改定に携わり、紙製容器包装にFSC認証紙を導入。また、キリングループ全体の環境に関するデータを集約して「キリングループ環境報告書」で開示するとともに、投資家などによる環境対応への調査にも対応しました。業務の対象がグループ全体へと広がり、同様の取り組みをする異業種他社との協働も経験するなど、視野を大きく広げることができました。

2017年10月(入社9年目)〜

キリンビール株式会社
技術部

エネルギー関連の業務を担当。第2子の出産を控え、引き継ぎを意識しながら進める。

キリンビールにおける省エネルギー目標の設定や、エネルギー予算の策定・管理などを担当しました。配属直後に第2子の妊娠が判明したため、業務をいかに後任へ引き継ぐかを考えつつ、産休までの限られた期間でどこまでアウトプットを出すかを意識しながら業務を進めました。

2018年3月(入社9年目)〜

産休・育休
(第2子)

2人の育児に大忙し。でも、2度目の余裕で、焦ることなく職場復帰。

長女を連れて里帰りし、親のサポートを受けながら産前産後を過ごしました。自宅に戻ってからは、育児休暇中といえども長女の時のようにゆったりはできず、2人の育児で何かと慌ただしい毎日でした。一方で、すでに経験済みだった保育園選びや職場復帰については、焦らず対応することができました。保育園で同じく育休中のママ友と、子供を公園で遊ばせながら話をして、育児の息抜きをしていました。

2019年5月(入社11年目)〜

キリンビール株式会社
技術部

キリングループ全体の気候変動対策に着手。グループ各社と連携し、解決へ一歩ずつ。

キリングループ全体の気候変動対策を推進しています。キリングループが新たに掲げた環境ビジョンの実現に向けて、温室効果ガス削減目標・再生可能エネルギー拡大目標の達成を目指し、グループの各社と連携。戦略・方針の策定に始まり、具体的な施策の立案・実行支援まで多岐にわたる業務を、部内外の協力を得ながら進めています。チャレンジングな目標だからこそ、達成に向けては課題も山積み。グループの力を結集してひとつひとつ解決しながら成果を積み上げ、解決に寄与したいと考えています。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

入社動機と、仕事・生活に対する価値観を大切にしてキャリアを形成したいと思っています。入社動機である『先進的な取り組みをキリンで進めることで、環境問題の解決に貢献したい』という想いは今も不変。その想いを自分に問いかけ、確認しながら今後のキャリアを考えるようにしています。また、さまざまな業務経験やライフイベントによって変化していく、その時々の価値観を大切に判断したいと思っています。仕事は一度しかない人生の一部にすぎませんが、多くの時間を割くものです。仕事を通じて、人生が豊かになるようにしたいですね。

これから挑戦したいことは?

「キリングループ環境ビジョン2050」の実現に挑戦していきたいです。環境問題への取り組みは、今や地球規模で企業や自治体、NGOなどあらゆる組織が同じ志で取り組むようになっています。これからは組織の垣根を越えて協調する領域が今以上に広がっていくのではないかと考えています。そのような社外との連携により、自社だけではなく業界、社会へと波及効果を出していくことで環境ビジョンを実現し、地球環境問題を解決していきたいです。

協和発酵バイオ株式会社 山口事業所
技術部 技術課
2018年入社
出身:基礎工学部 化学応用科学科 化学工学専攻

KEYWORD

エンジニアリング/設備導入/環境対応/工場新設

2018年4月(入社1年目)〜

キリンビール株式会社
福岡工場
エンジニアリング環境安全担当

大雨が工場にもたらす影響を調査。工場活動全体を俯瞰する視野を身につける。

入社1年目の経験の中で、特に印象的だったのは工場周辺で発生した大雨の調査です。「たかが雨」と侮ることなかれ。雨量によっては従業員が出勤できなかったり、排水処理がパンクしたり、ビールを製造できなくなる恐れまであるのです。調査では「どれくらいの雨であれば安定稼働できるか?」「その許容雨量を増やせないか?」などを検討。雨という外部の環境が工場活動に与える影響を理解することで、工場と地域社会のつながりを感じるとともに、工場活動全体を俯瞰して捉えられるようになりました。ほかにも、さまざまな研修から刺激を受けたり、誠実で魅力的な社員のみなさんとプライベートでも楽しんだり、いい思い出がいっぱいです。

2019年4月(入社2年目)〜

キリンビール株式会社
福岡工場
エンジニアリング環境安全担当

三現主義を大切に、ビール充填設備の改善へ。生産現場のスピード感を味わう。

ビール充填設備の改善に取り組みました。「現場、現物、現実」の三現主義に基づき、よく観察することから始め、課題の深堀り・真因の特定・打ち手の検討を行いました。製造現場の方々との議論を深めるために具現化することこだわり、社内でもあまり活用されていなかった3DCADを導入。CADの外部講習会に参加するなど、周囲にも背中を押してもらいました。ひとつ課題を克服しても、また新たな課題が見つかるなど苦労もありましたが、自分の提案を実行に移せ、効果が出て、工場のみなさんに感謝してもらえる仕事はやりがいも格別でした。高速で稼働する生産現場ならではの臨場感も刺激的でしたね。

2020年4月(入社3年目)〜

キリンビール株式会社
福岡工場 エンジニアリング環境安全担当

工場全体の省エネ活動を牽引。新たな挑戦を重ね、協力して解決する充実感を知る。

省エネ活動の主担当になり、工場全体の省エネ活動を管理・推進しました。小さな事かもしれませんが、まずは電気の消し忘れ防止や空調温度設定の適正化など、「見える化」を徹底。真剣に取り組んでいる部署や人が、正しく評価される仕組みづくりを目指しました。そして気候変動を克服するための大きな目標達成に向けて、現状の延長だけに留まらず、新たな取り組みも行う必要があります。バイオガス発電、ヒートポンプ、温水回収設備などの導入検討から実施まで、さまざまな挑戦を重ねました。工場全体で協力する一体感はもちろん、社内だけで解決できない課題を外部の会社とタッグを組んで克服していく充実感も味わいました。

2021年4月(入社4年目)〜

協和発酵バイオ株式会社
山口事業所 技術部技術課

入社当初からの希望がかなう。ヘルスサイエンス領域で、工場建設プロジェクトに参画。

入社当初から希望していた「ヘルスサイエンス事業への配属」、そして「工場建設プロジェクトへの参画」が実現。自社にとって理想的な工場とは?という議論から始め、関係者と徹底的に話し合って基本コンセプトをまとめました。お客様本位の考えから、MES(工場支援システム)導入や洗浄方法の抜本的変更などにチャレンジ。ゴールを常に意識することで、基本コンセプトから詳細設計まで一貫した工場の実現を目指しました。新しいことへのチャレンジは予期せぬトラブルも多く大変ですが、みんなの想いを具体的な設備として実現できるエンジニアのやりがいを実感しています。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

エンジニアとして誰にも負けない強みをつくり、入社当初から魅力的に感じているキリンの幅広い事業領域で活躍したいと考えています。キャリアの詳細な道筋にこだわるよりも、担当する仕事にやりがいを見つけて楽しみたいと思っています。というのも、KIRINグループのビジョンに共感している私にとっては、すべての事業領域が面白そう。どこであっても貢献したいと思えるからです。ヘルスサイエンス事業に配属されたことで、事業領域を跨いでも共通する部分は多く、各事業会社の学びが生かせる場面が多いことにも気づけました。幅広い事業会社で活躍するという長期的なゴールを忘れることなく、目の前の仕事に打ち込んでいきます。

これから挑戦したいことは?

まずは、いま所属しているヘルスサイエンス事業で自らの強みをつくりたいと考えています。そこで培った技術やノウハウを、ビールなどの他事業で活かしたり、新規事業など誰も正解の分からない分野に挑戦したり、やりたいことはたくさんあります。原理原則を突き詰めるのも好きですが、人と関わることも好きなので、周囲とのコミュニケーションを通じて組織力の向上にも若手のうちから取り組んでいきたいです。そして何より大切なのは、家族の幸せ。充実した会社の制度を活用して、仕事も家庭も相乗効果で充実させたいですね。

薬事コース

協和発酵バイオ株式会社
品質保証部 品質管理室
2013年入社
出身:理学部 物質科学科

KEYWORD

品質管理/分析/マネジメント

2013年4月(入社1年目)

協和発酵バイオ株式会社
山口事業所品質管理室
製品検査グループ

想像を超える緻密な分析業務。高品質な製品を、安定供給する難しさを知る。

研修を終え、製品の品質分析業務に従事。正直、学生の頃に実施していた分析業務の延長だろうと、甘い考えでいた自分は打ち砕かれました。分析したデータを保証するためのGMP(製造管理・品質管理の基準)遵守、安定供給を実現するための日々の分析業務、分析業務を安定させるための試験機器のメンテナンス……。これらの厳格な業務を通じて、高品質な製品を安定的に供給し続けることの大変さを、身をもって学ぶことができました。

2016年1月(入社3年目)

協和発酵バイオ株式会社
山口事業所生産技術研究所
精製工学グループ

調査不足が引き起こした、他社プラントの長期停止。製造する者の責任を痛感。

他社の工場へ自社製品の製造を移管するプロジェクトに従事。検討のために先方のプラントを止めていただいたのですが、2週間の予定が2ヶ月間に延びてしまったのです。工場を止めれば先方に大きな損害を与えることはもちろん、安定的に製品を供給できず、利用者の方々にご迷惑をお掛けすることになります。遅延の原因は私の調査不足。上司が現地まで応援に駆けつけ、そのサポートによってどうにか軌道修正を行いました。製造を止めることの重大さと、上司の偉大さを痛感した出来事でした。

2018年1月(入社5年目)

協和発酵バイオ株式会社
山口事業所品質管理室
原材料検査グループ

初めてメンバーを持ち、プロジェクトを牽引。現場の声に教えられる。

工場で使用する原材料の分析グループに、職長として着任。初めてメンバーを持ち、分析業務の改善、当局からの指摘対応、新しいシステム・分析機器の導入検討に一丸となって取り組みました。特に指摘対応においては、工程分析チームの立ち上げプロジェクトを主導。メンバーにプロジェクトの意義を説明し、現場をよく知るメンバーから積極的に意見を収集し、運用方法を考えていきました。私だけでは考えが至らなかった点まで対応でき、現場の意見に耳を傾けることや、メンバーとともに業務を進めることの大切さを学びました。

2020年4月(入社8年目)

協和発酵バイオ株式会社
山口事業所品質管理室
製品検査グループ

かつての所属グループにリーダーとして帰任。新しい目で、基本を見つめ直す。

入社当時に所属していたグループに、今度はリーダーとして復帰。ポジションが変わると、見える世界も変わるもの。当時の上司の発言や、行動の意味を改めて理解することができたと思います。たとえば、よく見かけていた試験室での散歩。当時は怪訝に思っていたのですが、現場を直接見る「三現主義」に基づいていたことを知りました。責任者の立場になることで、三現主義はもちろん、お客様・患者様第一であることの意義、ワンチームで日々の業務に取り組むことの大切さも痛感しました。また、海外工場へ出張するチャンスがあり、日本と海外の工場の文化の違いによる管理の難しさも知ることができました。

2021年9月(入社9年目)

協和発酵バイオ株式会社
山口事業所品質管理室
管理グループ

分析・試験業務を支える新グループへ。自律したメンバーの育成にも注力。

分析を行う業務から、日々の分析・試験業務を支えるグループのリーダーに担当が変わりました。このグループは、品質管理室のトラブル処理、新たな分析機器の導入検討、手順書の作成など、裏方的ではありますが、非常に重要な役割を担っています。また、2021年9月に新たに立ち上がったばかりのグループであり、品質管理室を支えるために何をすべきか、自ら考えることのできる自律したメンバーの育成にも取り組んでいます。

キャリア形成の上で大事にしていることは?

私の入社動機は、協和発酵バイオの経営理念である「世界の人々の健康と豊かさに貢献する」を実現すること。学生時代、身体障害者のリハビリ施設でアルバイトした経験から、人々の健康に携わりたいと考えたのです。キャリア形成を考える際にも、この入社動機を忘れないようにしています。とはいえ、望んだ通りのキャリアが必ず歩めるとは限りません。まずは、今いる場所で一生懸命働くことを大切にしています。何事も全力で取り組むうちに、やりたいことが見つかり、キャリアビジョンが描けるはずだと思います。

これから挑戦したいことは?

現在の業務においては、現工場の生産性を向上させる改善活動、分析データの信頼性をより向上させるような仕組みづくり、自律したメンバーの育成などに注力していきたいと考えています。いずれは、これまでに学んだことを最大限に活かし、海外拠点での品質管理業務にも挑戦してみたいですね。