自動販売機は、
キリン
ファンを増やすチャネル。
外部オペレーターと
力を合わせて
拡大に挑む。

キリンビバレッジバリューベンダー株式会社
首都圏支社 自動販売機営業部

小野 未菜実

Minami Ono
2016年入社 経営学部卒

Profile

入社後、本社、キリンビール取手工場、キリンビバレッジ首都圏地区本部にて研修。キリンという企業の全体像を学んだのち現職へ。自動販売機の台数にすると、計約2000台を擁するオペレーターを担当。学生時代から「午後の紅茶」ファンで、飲んでいる人の姿を街で見かけるのが楽しみ。

※所属・仕事内容は取材当時

営業の成果がキリンファンの
拡大に直結。
数字を残すたび、街を歩くたび、
手応えを感じる。

 街角でおなじみの自販機は、キリンにとって大切な販路であり、ファンづくりの場でもあります。そんな自販機の設置やメンテナンス、飲みものの補充を手がけているのは、自社グループ販社のほか、「オペレーター」と呼ばれる外部企業。私たち自動販売機営業部は、お得意先であるオペレーターと協力しながら、もっとさまざまな場所で、さまざまなキリン商品をお客様に楽しんでいただくための取り組みを行っています。ただし、先方はキリン専属の販社ではありません。競合他社の自販機や商品も扱っており、どのメーカーの自販機を置くか、商品を入れるかは先方次第。そのため、まずはお得意先にキリンのファンになっていただかなくては始まらないのです。商品ラインナップの積極的な提案やPOPなどの販促策によって「キリンの商品は売れる」という実感をつくり、信頼関係を築いていく。そんな努力の積み重ねが、キリンファン拡大にダイレクトにつながり、それが私にとって一番のやりがいです。

部署唯一の新卒女性社員。
不安に対する温かな
バックアップのもと、
前例のない
成功事例を積み重ねる。

 2016年に入社したばかりの私。しかも、自動販売機営業部は当時、男性しかいない部署。もちろんキリンの仕事に男女差はありませんが、ロールモデルとなる先輩がいないこともあり、お得意先とうまく信頼関係を築けるかどうかが不安でした。そんな気持ちを見越してか、隣のチームの部長が「相談に乗ってやってくれ」とわざわざ私の同期に声掛けしてくれたり、先輩が長文のメールで励ましてくれたり。たくさんの温かなバックアップのおかげで胸を張って仕事に打ち込め、成功体験も少しずつ増えていきました。たとえば、私が担当することになったとあるお得意先。思うように話を聞いてもらえず、提案活動がほぼストップしていました。しかし、先方のキーマンが交替したことをきっかけに、足しげく通ううちに少しずつ関係性が改善。「うちのスタッフ一人ひとりを盛り上げてほしい」という、それまではつかめていなかった要望に気付けたのです。私は20名ほどいるスタッフ全員の顔と名前を急いで覚え、新商品のプレゼンやイベントへの参加を通じて、一人ひとりとしっかりコミュニケーションを取るよう心掛けました。その姿勢が受け入れられたのか、新規の自販機設置が急増。販売ケース数は前年比160%にもなり、さらに新商品の導入率は競合メーカーをはるかに上回る98%を記録。圧倒的な成果を残すことができたのです。先方の要望をしっかりと把握し、的確に応えるという行動によって、経験や知識だけに頼らない成功をもたらせたことは大きな自信になりました。
 また、主業務外の活動として、部署横断の「ワクワクプロジェクト」という、自動販売機をハコモノ(販路・機材)から、よりワクワクする活きものにするための活動を行っています。好きな飲みものはあっても、どこの自販機で買いたい!や、あの自販機で買うと楽しい!など、自動販売機を通した情緒的差別化、感動体験の創出はまだまだ行えていないという課題がありました。そこで、私たちは、「自動販売機×脱出ゲーム」というものを実際に0から企画し、川崎市のある施設で実施しました。施設に隠されたさまざまな仕掛け、自販機から飲みもの以外のモノが出てくる新体験に、笑顔になっているお客様の表情を見て、「自販機はもっとワクワクするものになる!」と確信しました。飲みものだけでなく、ワクワクや感動体験も提供できるような自販機を今後も提案し、キリンを好きになるきっかけづくりにつなげていきます。
 私はいま、これから入社する女性社員のためのマニュアルを作りたいと考えています。そしてやがては「働く母親」としてキャリアを確立し、新たなロールモデルを目指したいとも思います。それらを通じて、お客様はもちろん、キリンで働く人の中にも「キリンファン」を増やせたら、こんなに嬉しいことはありません。

学生生活
振り返って

一流ホテルでのアルバイト体験。
最上級のホスピタリティを支える
4要素への気づき。

 高校生の頃から、接客のアルバイトを経験してきました。最上級のホスピタリティとはどのようなものかを知りたくなり、大学入学後は世界的なブランドである一流ホテルへ。ウエディングサロンでの接客を務めました。お客様の期待値も非常に高く、それに応えるにはマニュアル通りの笑顔では通用しません。お客様の言動の裏にある気持ちにまで想いを巡らせながら、「知識」「状況分析力」「先見力」「思いやり」の4要素を満たした行動が必要だと気づきました。ホテルで習得したこれらのスキルは、営業としての活動にも大いに役立っていると感じています。