中国でのキリンブランドの
拡大という目標に向かい、
トレーニーとして一歩
踏み出す。
麒麟啤酒(珠海)有限公司
※2017年2月より麒麟(中国)投資有限公司に着任
西川 直樹
Naoki Nishikawa
2010年入社 経済学部卒
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入社前から海外で働く体験を通して、国内外で通用する人材に成長したいとの意志を持っていた。また、学生時代に中国への留学経験もあり、中国の人々に「うまいキリンビールを飲んでほしい」との思いもあった。中国語学習は継続して自分なりに行ってきたところに、トレーニー公募を知り、当時のリーダーの理解と後押しを得て応募し、派遣が決定。
※所属・仕事内容は取材当時
中国の地元ビールブランドを、
事業全体にわたって担当する。
麒麟啤酒(珠海)有限公司(以下、KBZ)は東アジア・東南アジアの生産拠点として、高品質なキリンブランドを供給することがミッションです。一方で、KBZは地元で30年の歴史がある海珠ブランドを有しています。私は、この海珠ブランドのなかでも最高級品である「原浆ビール」の担当として、マーケティング・企画・損益管理・需給といった一つの事業全体に携わっています。現地リーダーや営業担当と話し合いながら、さまざまなことにトライ。自身が考えた戦術によって、販売状況やブランディングにどのような効果があるかをダイレクトに知ることができ、非常にやりがいがあります。また、経営幹部が集まる「経営会議」にも参加するなど、意思決定の場にも加わることで、事業全体の収益構造や各部門の課題解決への取り組みを学び、経営視点を身につける貴重な機会をいただいています。初めて経験することへの苦労もありますが、日々多くの学びがあり、恵まれた環境で業務をしています。
現地の人が働く現場を
ダイレクトに体験し、
グローバルでのスキルを
身につける。
大学時代に北京に2年間留学していましたが、現地の方々との交流のなかで自分自身が大きく成長したと実感しています。入社後も、いつかは中国の人々に何らかの形で恩返しがしたいと強く思っていました。いずれはキリンビール商品の拡売や飲食店コンサルタント業務、日本企業の中国進出のサポートを担い、中国の人々のより豊かな食文化に貢献したい。この度の海外トレーニー業務研修には、その一歩として参加しています。海外トレーニーとは、国内で培った業務経験を活かし、海外での業務や課題テーマの遂行を通じて、グローバル人材の早期育成を目指す業務研修です。現地スタッフとして組織に組み込まれるため、現地の人が働く現場をダイレクトに体験でき、多くの気づきや学びを得ることができます。現地スタッフとの仕事で難しいのは、意思疎通です。中国語は一通り理解できるものの、もともとの考え方や商習慣の違いによって勘違いが起きることがあります。中国での留学経験があるといっても、自然に日本の常識で考えてしまい、思い通りにならないことも。それも含めて、海外で仕事をするために必要なスキルであり、グローバルな仕事を目指すのならばクリアしなければならないことだと思います。珠海は空気も綺麗で気候も温暖です。そして経済特区であり、急速に発展しています。その中で、プライベートでは異文化を楽しみ、現地の方との積極的なコミュニケーションで視野が広がるなど、充実した生活を送っています。
学生生活を
振り返って
卓球の腕を磨くことで、
中国の学生と留学生の交流を深めた。
留学先の大学で、中国人学生と留学生の交流を盛んにするために卓球に挑戦しました。しかし、最初の頃は技術が足りず、中国の学生からは全く相手にされませんでした。そこで毎日2時間は留学生と練習。その結果、師範大学の卓球部への入部を果たすことができました。それからは18人の留学生を部員に勧誘。次第に中国人学生も留学生に対し自然に接するようになり、交流が深まりました。当時は、とにかく中国を好きになり、相手を理解しようと一生懸命でした。その姿勢は、地域密着を掲げるキリンの営業においても、活かされていると感じています。