ありたい未来を、
まず描く。
デジタルトランスフォーメーションの
取り組みは、そこから始まる。

キリンホールディングス株式会社
デジタルICT戦略部

有澤 涼一

Ryoichi Arisawa
2014年入社 経営学部卒

Profile

キリンビール株式会社に入社し、取手工場にて新入社員研修。その後、キリンビジネスシステム株式会社に出向し、経理関連システムの運用・開発を経験。2017年よりキリンホールディングス株式会社に異動し、デジタルの知見を駆使して業務プロセス変革や事業における価値創造に携わっている。

※所属・仕事内容は取材当時

CSV経営に惹かれて、入社を決意。
縁のなかったデジタル分野に飛び込み、
DXを推進する存在に。

私がKIRINに入社を決めた大きな理由は「CSV経営」です。就活当時、社会貢献的な文脈で「CSR(企業の社会的責任)」を謳う企業はいくつも目にしました。しかし、事業を通じて持続的に社会課題を解決していくというKIRINの「CSV(社会との共有価値の創造)」に、より大きな魅力を感じたのです。入社後の私は、経理関連システムを中心とした、さまざまなシステムに携わってきました。現在は、2020年4月に設立されたDX戦略推進室に所属。その中で経営層向けに財務状況を可視化する「ダッシュボード」、社内の人財配置・育成をより効果的に行うための「タレントマネジメントシステム」などを手がけています。DXは、いわば時代の“バズワード”になっており、流行に乗ってデジタルツールを取り入れるだけでは意味がありません。ありたい未来を描き、そこに至るストーリーの中でデジタルを活用して何を解決するのか?何に寄与するのか?などを模索すること。それを心がけています。……と、今でこそデジタルに慣れ親しんだ私ですが、出身は経営学部。配属された時はさっぱりわからず、とても不安でした。しかし、結果的には論理的な思考力が鍛えられ、デジタルの知見によって自分の市場価値を上げることにもつながりました。思い切って飛び込んでよかったと思います。

ホールディングカンパニーの強みを、
さらに発揮するために。
「対話」から、新たな
デジタルツールを生み出す。

現在、私が携わっているシステムのひとつが「ダッシュボード」です。ダッシュボードとは、複雑な情報を視覚的にわかりやすくまとめ、表示するツール。それを私たちは、「食」「医」「ヘルスサイエンス」という各事業領域の財務状況を、経営層が把握しやすくするために活用しようと考えました。そのことによって、各事業領域のみならず、グループ全体の状況をホールディングスとして把握して、事業活動においてさらに強みを発揮するのが狙いです。とはいえ、ダッシュボード開発の経験はゼロ。外部の開発会社に協力を仰ぎ、まるでOJTのように経験を積むことから始めました。特に苦労したのは、膨大な財務データから「何を見せるか」を絞り込むこと。ただ数字を並べるのではなく、読み取ってほしいポイントが明確に伝わる“メッセージ性”を持たせることです。その判断には、事業に対する深い理解が必要です。また、仮説をもとに関連部署や事業会社と「対話」し、さまざまな意見の落としどころを探り当てていくことも大切です。やっとの思いで生み出したプロトタイプを経て、現在はホールディングスを中心に導入を開始。社内認知を高めながら、各部署のフィードバックを集め、次なる展開を模索しているところです。まだまだ道半ば。けれど、ツールの使い手である関連部署や事業会社と「対話」を重ね、さらに精度をあげ、そのツールが組み込まれた業務フローそのものを構築すること。そして、やがては経営課題の解決へと至ること。そんな可能性を描き、励みにしながら取り組んでいます。

学生生活
振り返って

幅広い活動を通じて知った、
つながりがもたらす価値。
あの頃のつながりは、今も自分の刺激に。

バスケットボールサークル、居酒屋や新聞社でのアルバイト、同窓会などのイベント企画、マーケティングのゼミ……。学生時代は、本当に幅広く活動してきました。その中で得られた気づきは、それが新しい出会いなのか、古くからの付き合いなのかを問わず、「人とのつながり」がたくさんのチャンスや経験、知識に結びついていくこと。あの頃のつながりは今も、絶えず刺激をもらえる関係性として続いています。そんなつながりの場を温めてくれた「お酒」もまた、私がKIRINに興味を持ったきっかけです。

Interview

デジタルICT

有澤 涼一

デジタルICT

森永 大裕

Article

デジタル

DX推進によって変革する商品開発の裏側