業績悪化と大きなトラブル。追い込まれた状況を、「選択と集中」によって現場力で脱する。
かねてから興味を持っていた飲料事業へ。よりよい工場へと改善すべく、私がまず行ったのは課題の「選択と集中」。いち早くやるべきこと、現場のメンバーがやりたいことに集中して一丸となった結果、3年後には品質向上、生産数量向上、数十億円のコスト削減を実現。「選択と集中」の重要性と、課題に対する答えは現場にあるということをあらためて感じました。
その後、本社部門のキリンビバレッジ株式会社技術部へ異動。20年にわたって稼働する、数十億円の生産ラインを更新。事業全体を俯瞰する貴重な経験となりました。中長期の技術戦略・設備構想の立案や、新技術や設備の工場導入の担当となり、飲料生産ラインの老朽化が進んでいたことから更新を立案しました。ひとつのラインに数十億円がかかり、今後20年は稼働するものであるため、検討すべき問題が山積。「事業戦略と合致しているか」「利益は向上できるか」「CSVに貢献できるか」など、短期と中長期の両視点から、事業全体を俯瞰して考える貴重な経験になりました。また、この時期に社内の「経営スクール」に参加。1年がかりで学んだ戦略策定の重要性や財務知識(ビジネススキル)は、実務にも非常に役立ちました。