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『午後の紅茶』から 国産素材を使った新シリーズ
2024年12月3日に誕生した「国産」の素材を活かした新シリーズ『午後の紅茶 JAPAN BLEND&CRAFT』。紅茶葉をはじめとする国産素材*1を使用することで、日本のモノづくりを応援し、その魅力を多くの人に知ってもらいたい。そんな想いが形になりました。今回は『午後の紅茶』ブランド担当の岩城が、商品に込める想いを語ります。
*1 国産素材の茶葉、果汁あるいはエキスを一部ブレンド

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岩城 奈那
キリンビバレッジ株式会社
「午後の紅茶」ブランド担当
2014年キリンビバレッジ株式会社に入社後、量販企業や自動販売機の営業を経験。2023年にマーケティング部に異動。
2014年キリンビバレッジ株式会社に入社後、量販企業や自動販売機の営業を経験。2023年にマーケティング部に異動。
※所属は取材当時のものであり、現在の組織名と異なる場合があります。
日本のモノづくりを応援したい。 『午後の紅茶 JAPAN BLEND&CRAFT』が誕生!
日本のモノづくりを 応援したい。 『午後の紅茶 JAPAN BLEND& CRAFT』が誕生!

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ー今回の『午後の紅茶JAPAN BLEND&CRAFTグレープティー』に込めたコンセプトや誕生の経緯を教えてください。
岩城:このシリーズは、“紅茶に国産素材や日本のモノづくりの知恵を活かして、紅茶の魅力やおいしさを提案しよう”というコンセプトで、シリーズ名「JAPAN BLEND&CRAFT」にもその想いが込められているんです。これまでも『午後の紅茶』では、熊本県産いちご『ゆうべに』(果汁0.1%)と熊本県産紅茶葉を一部使用した『午後の紅茶 for HAPPINESS 熊本県産いちごティー』を販売し、熊本県産素材の認知度の向上につながったと、生産者の方々によろこんでいただけています。そこで、今回の商品でも国産素材の価値や魅力を広げるお手伝いができたらと思ったんです。

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ーシリーズ第1弾として、なぜブドウを選んだのでしょうか?
岩城:今回採用した長野県産『ナガノパープル』は、芳潤な甘みと濃厚な味わいで、巨峰と比べて酸味も柔らかくすっきりとした後味が楽しめます。この特長が、今回目指す味づくりにマッチしていたんです。
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ー今回目指した味づくりとは、どのような味なのでしょう。また、国産紅茶葉との相性はいかがですか?
岩城:「より多くの方に飲んでもらいたい」「普段、紅茶を飲まない層の人たちにも手に取ってもらいたい」といった想いから、できるだけ渋みや苦味が少なく、飲みやすい味づくりを目指しました。
国産茶葉を一部使用することで、全体的に丸みやまろやかさが増し、果汁のおいしさを引き立てる味覚設計を実現しています。紅茶の苦味や渋みが立ってしまうと、ブドウのよさが出しにくくなりますが、今回のブレンドでは果汁とのバランスがよく、調和のとれた味わいに仕上がっています。
また、一般的なグレープティーと比べ、甘くなりすぎず後味がすっきりしているので、大人の方や甘い飲料が苦手な方にも楽しんでいただけるかと思います。仕事中にもリフレッシュ感覚で飲んでもらえる一本になりました。
思考錯誤の末辿り着いた、 国産紅茶葉のよさを引き出す“火入れ製法”
思考錯誤の末辿り着いた、 国産紅茶葉のよさを引き出す “火入れ製法”

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―開発のなかで、苦労した点やこだわった点はありますか?
岩城:国産紅茶は、海外産に比べてまろやかさや甘みがある一方で、日本の気候とも関係しており香りが出にくいという特長があります。そのため、香りをどう引き出すかが一番の課題でした。紅茶は発酵によって香りがつくられますが、その工程がとても難しいんです。そこで、「火入れ」という日本茶でよく使われる伝統的な製法を採用することで、ふくよかな国産紅茶ならではの香りを引き出すことができました。紅茶葉を事前に火入れするという製法は、KIRINでも初めての試み。その過程では、さまざまな試行錯誤を繰り返しました。さらに、味覚のアクセントとして、隠し香に「山椒」を使っているのもポイントです。爽やかな柑橘のような香りが、『ナガノパープル』の香りや味わいをより魅力的に立たせることができました。そのおかげで、すっきりとした後味で、爽やかなブドウの香りが鼻に抜けるおいしさを感じられると思います。
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―パッケージの斬新さも目を惹きますね。一見、『午後の紅茶』だと気付かれないような。
岩城:日本のモノづくりのクオリティの高さや、国産品を使用した素材へのこだわりをストレートに伝えることを目的にパッケージ開発を行いました。シリーズ名の「JAPAN BLEND&CRAFT」が際立つようなデザインにしたことで、結果としてロゴマークはコンパクトに、スタイリッシュなパッケージに仕上げています。実際、社内でも「かっこいいね」「大人っぽいね」といったポジティブな反応をいただいて。グレープの紫を基調にすることで、いい意味で“ペットボトルに閉じない、いいモノと捉えていただけるパッケージ”に仕上がっているので、商品棚でも目立ってくれるのではと期待しています。

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ー最後に、ブランド担当の岩城さんに、『午後の紅茶 JAPAN BLEND&CRAFT』に込める意気込みをうかがいたいです。
岩城:今回、鹿児島県・頴娃町にある茶園「お茶の高香園」を訪れて、紅茶葉への想いや茶農家さんの課題などをお伺いして、ブランドとしての使命感をひしひしと感じています。あらためて、原料となる茶葉や果汁を生産してくださっている農家の方々や産地を、これからも応援し続けたいと思いましたし、国産素材のよさをもっと多くの方に知ってもらいたい。紅茶の魅力はもちろん、生産者の皆さんの想いがたくさん詰まった商品だということを、より一層力を入れて伝えていかなければと思います。このシリーズが、お客さまにとって国産素材の素晴らしさを再確認するきっかけとなるよう、大切に育てていきたいです。
