自分が携わった
生産施設で生まれた
商品を
楽しんでいる
お客様を、
世界中で増やしたい。

ミャンマー・ブルワリー
プロジェクトチーム

片山 了輔

Ryosuke Katayama
2003年入社 工学部生産工学科卒

Profile

さまざまな思い出と一緒にいる“お酒”。そんなお酒を生み出す工程のほとんどに、自分が関わることができたら最高だろうとの思いから入社。エンジニアとして数々の工場のリニューアルなどに携わり、2010年からはメルシャンの投資企画業務を担当。2016年からはミャンマー・ブルワリー社で設備投資を行うプロジェクトチームのマネージャーを務める。

※所属・仕事内容は取材当時

経済成長著しいミャンマーにおいて、
No.1ポジションを継続するための
生産体制を築く。

 私が配属されたミャンマー・ブルワリー社(MBL)は、2015年にキリン傘下に入った会社であり、国民的ビール『ミャンマービール』を擁するミャンマー第1位のビール会社です。現在、ミャンマーは急激な経済成長とともにビール市場も年10%以上で成長し、海外の有名ブランドも市場開拓に参入しています。シェア争いが激しくなるなかで、キリングループとして今後もMBLが圧倒的No.1ポジションを継続していくために、さまざまな取り組みを行っています。私に課された仕事は、生産体制を1年ごとに10万キロリットル拡大するための設備工事などの遂行です。それも急激な経済成長に合わせて、とてつもなく短期間で行うことが求められています。さらに、低コストオペレーションや使いやすい設備など、ミャンマーという国の状況に適した付加価値をいかに提供できるかが重要になります。設備投資を行うプロジェクトチームのマネージャーとして、地元人材のOJTでの育成を行いながら目標達成を目指しています。

より効率的な設備投資を
遂行するため、
言語や経験の異なるメンバーと
徹底して議論しあう。

 ミャンマーは産業がまだ発達していないため、設備投資をするにも、日本のように良いものをなんでも短期間で購入できるわけではありません。停電も頻繁にあるため、そのことを前提に計画を立てることが必要になります。また、国や会社の歴史からくる考え方の違いなどにより、製造プロセスおよび業務プロセスが異なるだけでなく、相手を注意する場合においてもミャンマーのやり方に配慮しなければなりません。だからこそ、こちらの考え方を伝えたい時には、まずは現地スタッフの考え方・主張をしっかりと聞くことが大切です。言語や経験の異なるメンバーの思いをしっかりと受け止める難しさがありますが、課題解決には議論は避けて通れません。設備投資においては、初期投資を安くすることと、運営コストを安くする2点は非常に重要であり、関係者がどれだけしっかりと議論したかで大きく異なります。滋賀工場リニューアルの際に、何度も意見交換したおかげでリニューアルコストを大幅に削減できた経験から、粘り強く行えば必ず達成できるという自信につながりました。そして、それはここミャンマーでも成し遂げられると信じています。特に投資コストを最低限に抑えた提案を実現する際や、短納期での計画を実行する際は、いつも以上にしっかりとした議論が必要です。プロジェクトによっては計画から2~3年ほどかかることもありますが、自分が計画したとおりにビールが生産された時の達成感は格別です。

学生生活
振り返って

学生時代の多種多様なバイトの経験
が、
どんな仕事にも前向きに
取り組む姿勢をつくってくれた。

 多種多様な仕事の経験ができる機会は学生時代が最後と思っていたため、とにかくさまざまな業種のバイトを短期間で何種類も行っていました。いろんな業種、いろんな年齢の人と関わりあい、意見交換したり、怒られたりしたことは会社人生においても、重要な体験として活かせています。会社では思ってもいない仕事を任されることがありますが、そんな時こそ、気持ちを前向きにして、しっかり仕事に向き合って楽しもうと思います。そこには、学生時代のさまざまな仕事の経験から、新しい自分を見つけられるかもしれないという期待感があるのかもしれません。