ビールを通じて、
新しい価値を創造する。
若手でも大きな経験を
積めるKIRINで、
その夢に近づいていく。
キリンビール株式会社
生産本部 名古屋工場 生産技術(酒類)
井手口 真理
Mari Ideguchi
2018年入社 理工学部卒
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入社後、滋賀工場に配属。醸造エネルギー担当として、ビールの中味品質の追求や香味の造り込みに携わる。「一番搾り 清澄み」「グリーンズフリー」などのほか、製造委託を受けたヤッホーブルーイング社の工場窓口としてクラフトビールの製造対応を行う。入社4年目で名古屋工場に配属され、同じく醸造エネルギー担当として活躍中。
※所属・仕事内容は取材当時
お客様にもっとも近い、
工場という最前線。
新液種の導入がうまくいくと、
涙が出るほどの達成感。
学生時代。人とのコミュニケーションを楽しむ時、そこにはいつも「お酒」がありました。私にとってお酒とは、生活をもっと楽しく、もっと豊かにしてくれるもの。そんなお酒の中でも、ビールのような醸造酒の製造・開発に携わって、新しい価値を生み出したい。そう考えたことが、KIRINを志望した理由です。当時からKIRINには「クラフトビールの発信などを通じて、新しい価値創造に熱心に取り組む会社」という印象があったのです。現在の私は、お客様に最も近い、工場にいます。特にやりがいを感じるのは、ビールの新液種の導入。小ロットで確立された製法を、いかに量産のスケールに落とし込むかを試行錯誤し、工場版のレシピをつくっていきます。原料から製品になっていく様子を目の前で見られることもあり、うまくいった時は涙が出るほどの嬉しさです。また、社内の大きなプロジェクトに若いうちから参加できるのも、KIRINの特徴だと思います。各工場が目指すべき「おいしさ」を明確化するために、それまでは「豊潤な」などの形容詞で表されていたKIRINブランドのビールのおいしさを因数分解し、技術的に具体化するなど、影響力の大きな取り組みを手がけました。入社4年目にしてそうした経験がいくつもあることが、成長を大きく後押ししてくれています。
“KIRINらしくない”
ビールへの挑戦。
そこで学んだ
攻めの姿勢を大切に、
0から1を生み出す
開発を実現したい。
数々の経験の中でも特に印象に残っているのが、クラフトビールメーカーから製造委託されたクラフトビールを担当したことです。私はビールの中味づくりを行いました。そのクラフトビールには、ふくよかな味わいと特徴的な濁りがあり、どちらもいわば“KIRINらしくない”持ち味。それを、水も原料も規模も、これまでの製造環境とは大きく異なるKIRINの工場でどう再現するか。KIRINには知見のなかった濁り成分=酵母の管理にも苦労しましたが、もっとも高い壁は「味」。当然ながら、先方も強いこだわりを持つ部分です。分析値という手がかりはありましたが、やはり最後の砦は人間の五感、すなわち、視覚や味覚、嗅覚を駆使した官能評価です。先方に試飲をお願いし、詳細なコメントをいただきながら修正していきました。発売時期が決まっていて、試験の回数も限られる中での挑戦。研究所や本社とも協働し、上司や先輩にも支えられながら、どうにか満足のいく商品を送り出すことができました。この経験に教えられたのは「挑戦の大切さ」です。失敗が許されない私たちの仕事は、無意識のうちに守りに入ってしまうことも珍しくありません。けれど、やるべきだと思ったことは提言し、周囲を巻き込みながら進めれば、想像以上にうまくいく。入社3年目でそう気づけたことは大きな収穫でした。これからもこの姿勢を崩すことなく、いつかは0から1を生み出すような開発を実現できるよう、経験と知識の幅を広げていきたいと考えています。
学生生活を
振り返って
立ち上げたばかりの女子チームで、
全国大会を狙う。
できないことより「できること」を考え、
実行に移す。
「アルティメット」をご存知ですか? フライングディスクを使う団体競技ですが、走る力、投げる力、跳ぶ力などのすべてを試される、究極の名にふさわしいスポーツです。私は大学で女子チームを立ち上げ、「最大規模の学生大会で全国出場する」という目標を立てました。他大学と協働しながらチームづくりのノウハウを吸収し、著名な選手を招いての合同練習を企画し……。2年足らずのチームづくりは大きな挑戦でした。結果としてライバルの強豪校を破り、全国大会にあと一歩という成績を残すことができました。不可能に思えることを前に、「何ができるか」を考え、実行する。その姿勢は、今の仕事にも通じていると思います。